“Open House”って何なんですか!?<行政書士ってナニ? 英文契約編 2>
- RIE
- いらっしゃいませ。
狭いところで申し訳ありません。
こちらへお座り下さい。 - 真栄里
- 初めまして。
行政書士の真栄里孝也と申します。
今日はよろしくお願いいたします。 - 相談者
- こちらこそよろしくお願いします。
さて早速ですが、私外国人向けの中古住宅を売りたいと考えているのです。
外国人向け中古住宅は、部屋一つ一つが広くてバリアフリーなので個人的にとても好きなんですね。
で、以前にその住宅を購入したのですが、子供達も成人しそれぞれ独立しているので、私たち夫婦2人だけではその住宅は広すぎるんですね。
そこで、その住宅を売ることに決めたのです。
ただ、買い手の方はアメリカ人でして-たしかニューヨークの方と伺っています-日本語は日常会話程度しか解さないそうです。
日本の法律などはまったく分からないということです。
で、その買い手の方が契約内容についてとても心配しているそうなのです。 - 真栄里
- そうですね。
日本とアメリカの法律はだいぶ違いますからね。 - RIE
- たしかにそうですよね。日本の法律は日本語で書かれていますが、アメリカの法律は英語で書かれていますから(笑)
- 真栄里
- (おい、こら!)
- 相談者
- あはは、面白い事務員さんですね。
- 真栄里
- すいません。教育が行き届いていないものでして・・・
それで、契約内容は決まっているのですか? - 相談者
- 基本的部分、
・売買代金額
・代金の支払い方法
・引渡時期
などはだいたい決まっています。
ただ、その住宅には私たち夫婦がまだ住んでいまして、買い手が”Open House”をしてくれと言っているんですね。
“Open House”で確認すれば上記事項を確定させると言っているそうです。 - 真栄里
- なるほど。
“Open House”と来ましたか。 - RIE
- 先生、”Open House”って何ですか?
- 真栄里
- “Open House”というのは、売却予定の家を、住人が住んでいる状態のままで購入予定の人に見せることをいうんだよ。
- RIE
- まぁ、家の外観くらいなら良いんじゃないですか?
- 真栄里
- 何を言っているんだ!?
家の中も見せるに決まっているじゃないか! - RIE
- え~!
そうなんですか?恥ずかしいじゃないですか~。 - 真栄里
- いや、でもアメリカでは一般的だよ。
よく、”Open House”とか書かれた看板があるのを見たし。 - 相談者
- そうらしいですね。
日本ではそういうのはないと思いますけど、アメリカでは普通のようです。
でも”Open House”は心配なんですよね。 - RIE
- 一緒に確認すれば良いのではないですか?
- 真栄里
- “Open House”と言われているのは、その言葉の通り、家の内外を全ての人に“開く”ということなんだよ。
だから、購入予定者は誰の干渉も受けずに自由に家の内外をチェックすることが出来るんだ。 - RIE
- え~?
危なくないですか?
家財道具とか盗まれないんですか? - 真栄里
- だから通常は、そのための保険に入るんだよ。
- 相談者
- でも、ここは日本ですから、私としてはできれば不動産会社の担当者と一緒にチェックをして欲しいですね。
- 真栄里
- そうお考えでしたら、そうお伝えすれば買い手側も了解してくれると思いますよ。
- 相談者
- それもそうですね。
相談してみます。 - 真栄里
- 内容が固まりましたら是非もう一度【真栄里孝也 行政書士事務所】へお越し下さい。
参考までにこの事務所の見積書をお渡しします。 - RIE
- どうぞ。
- 相談者
- ありがとうございます。
それでは、失礼いたします。 - RIE
- お疲れ様でした。
またのお越しをお待ちしております。 - 真栄里
- 今日はありがとうございました。
- RIE
- 英語圏の人と契約をするのって大変なんですね。
- 真栄里
- そうだな。
文化が異なるから当然に法内容も異なってくるんだよ。 - RIE
- 外国人を理解するのは大変ですね。
- 真栄里
- 俺は、同じ日本人でもRIEが理解できない。
いや、もしかすると、同じ日本人ではないのかも!? - RIE
- え~~?
でもそれってRIEが外国人並のルックスということですよね?
お褒めいただきありがとうございます。 - 真栄里
- (こいつ究極の楽天家だな・・・)
-----ガチャ、バタン-----
---次話へ続く---