じゃあ、RIEでもある人を代理して訴訟することができるんですか?<行政書士ってナニ? 行政不服申立て代理権編 2>【真栄里孝也 行政書士事務所】in沖縄
- 真栄里
- “凄いことなんですか?”
だって? - RIE
- そうです。
- 真栄里
- 今までは行政書士に、そういう代理権はなかったから、新しい仕事の舞台ができたことは凄いことなんじゃないかな?
- RIE
- 今まではどうだったんですかね?
- 真栄里
- 総務省が平成23年度(平成23年4月1日~平成24年3月31日)に調査した結果がここにある。
『平成 23 年度における行政不服審査法等の 施行状況に関する調査結果(概要) - 国における状況 - 』
これによると、行政不服審査法に基づく不服申立ては平成23年度で3万件を超えている。 - RIE
- 1日約80件くらいの不服申立てがあるんですね。
多いんですか? - 真栄里
- 訴訟と比べてみるか。
『全新受事件の最近5年間の推移』
によると、全ての裁判所が受任した全ての事件数は平成25年で360万件を超えている。
訴訟がはるかに多い。 - RIE
- 行政不服申立ての120倍ですか!?
訴訟大国ですね。 - 真栄里
- ただ、行政事件訴訟に限定してみると、平成22年の行政事件訴訟の事件数は2136件だけだ『(参考)行政事件訴訟の概況』
- RIE
- じゃあ、行政不服申立ての件数の方が行政事件訴訟よりも15倍あるんですね。
- 真栄里
- 年度が1年違うけどね。
まあ、そんなところだろう。 - RIE
- ということは、行政事件訴訟は1日約6件ですね。
行政不服申立てがはるかに多いです。行政不服申立てが行政事件訴訟の13倍くらいあります。 - 真栄里
- そうなるな。
- RIE
- これまでは、年間3万件もの不服申立ては誰がしていたんですかね?
- 真栄里
- それは本人か、弁護士だな。
- RIE
- えっ?
本人もできるんですか? - 真栄里
- できるさ。
そもそも訴訟だって登記だって自分でできるんだよ!
裁判所に行って見たらわかるよ。
事件名が書かれた紙の代理人の欄が空欄となっている事件があったりするから。
それは、本人訴訟ということなんだ。 - RIE
- え~!
だって、訴訟は弁護士がするじゃないですか! - 真栄里
- それは代理業務だからだよ。
本人がするなら本人がすれば良いんだよ。 - RIE
- じゃあ、RIEでもある人を代理して訴訟することができるんですか?
- 真栄里
- おいおい!
大丈夫か?
それはできん。
代理業務で訴訟をするのは弁護士だけに許されたことだから。
ただ、一定の範囲で司法書士も訴訟代理を業務として行えるけどね。 - RIE
- なあんだ。
そうなんですね。 - 真栄里
- たとえRIEが代理で訴訟することができたとしても誰もRIEには頼まないだろうけど・・・
- RIE
- なっ!
失礼ですね。
あっ、RIEが若すぎて信用がないということですね。 - 真栄里
- ・・・
まぁ、なんでもいいけど・・・。
ともかく、これまでは、年間3万件もの不服申立てを本人か弁護士がしてきていたというわけだ。 - RIE
- 弁護士がいるのに、なぜ行政書士に行政不服申立ての代理権が与えられたんですか?
---次話へ続く---
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