平和観

世が安穏であること<行政書士ってナニ? 言語限界論>8・平和観

平和観

争いがない

RIE
平和は平和です。
争いがない状態。
真栄里
そうか?

RIE
そうでしょ。
先生お得意の辞書を調べてみますよ!
広辞苑によると、

1:やすらかにやわらぐこと。おだやかで変わりのないのこと。
2:戦争がなくて世が安穏であること。

が「平和」らしいです。

平和観

真栄里
ここでポイントは、2の使い方だな。
戦争がない、というのは「平和」といえるための条件として誰も争わないはずだ。戦争があるのに平和とは言わないからな。
平和観においてここに争いはないはず。
問題は、

世が安穏であること

という部分だな。

RIE
穏やかってことでしょ?
波風がないみたいな。
真栄里
「平和」の要件として、“穏やかさ”を求めるとその“穏やかさ”を求めて世界は戦争になるんだよ。
つまり、
平和観に“穏やかさ”を入れるとその“穏やかさ”を求めて世界は戦争になる。
RIE
え~と、言ってる意味がわかりませんけど?
真栄里
世が穏やか、ということは、人の心の穏やかさの確保が必要だろ?
RIE
そうですかね?

世界の構成

真栄里
世を構成しているのは、人間なんだから、人間の心が穏やかでなければ人間が構成している世も穏やかになるわけないじゃん?
RIE
まぁ、それはそうですね。
でも、世を構成しているのは、人間だけじゃなく、動物や植物もいると思いますけどぉ?
真栄里
まぁ、そこは、人間が構成している世を考えよう。
基本的に、人間は人間のことを中心に考えているからな。
ここでの問題も、人間にとっての世界平和だし。
RIE
でもでも、人間以外の動物や植物が穏やかに暮らせるということも世の穏やかさの重要な要素でしょ?
真栄里
たしかにそうなんだが、今のところ、動物や植物の穏やかな暮らしのことを考えて実現できるのは人間だけだろ?
人間が動物や植物のことを考えて彼らの平穏をどうしたら実現できるかといって議論しているわけなんだから。
動物や植物自体がその議論に参加しているわけじゃない。
だから、人間中心で考えておいて今のところは問題ない。
RIE
なるほどぉ~

---次話へ続く---

前回の記事もご一読いただけると幸いです。
話せばわかる?<行政書士ってナニ? 言語限界論>7・理性

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One Reply to “世が安穏であること<行政書士ってナニ? 言語限界論>8・平和観”

  1. ピンバック: 穏やかさ

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