もっと簡単な仕事が良いです！＜行政書士ってナニ？経管に“準ずる”地位編 ８ 終＞【真栄里孝也 行政書士事務所】in沖縄
- 真栄里
- 字体の問題はおいといて、経管に“準ずる地位”の申請に必要な書類は、会社に応じて異なってきてややこしいんだよ。
- RIE
- どうするんですか？
- 真栄里
- それは、もう役所に直接聞くしかない！
- RIE
- あ～、やっぱりそうなりますか。
RIEが役所回りをしてきましょうか？ - 真栄里
- いや、俺が直接行ってくる！
- RIE
- め、めずらしいですね！
いつもはめんどくさいと言ってRIEに行かせるのに？
いよいよ大将のお出ましですか？ - 真栄里
- 大将って・・・
この経管に“準ずる地位”の申請は例外中の例外だから俺が相談に行った方がはかどるわけよ。
とっさの質問とかしないといけない場面もあるからさ。 - RIE
- そうなんですね。
- 真栄里
- でもなぁ、役所回りだけではなく、依頼者の会社にも直接行かないといけないんだよ。
- RIE
- じゃあ、依頼者の会社にはRIEが行きますよ！
RIEは受けが良いですから、きっとその会社も喜びます！ - 真栄里
- それはそうかもしれないけど、何が必要書類に該当するかの判断は直接俺がしないとわからんだろ？
- RIE
- 稟議書とかの書類を探せばいいんでしょ。
RIEでも大丈夫です！ - 真栄里
- いや、だから、必ずしも稟議書としての内容が『稟議書』という名称で残っているとは限らんわけよ。
文書の内容を見てその内容が、経管に“準ずる地位”に立とうとする人が請負契約締結に内部的に関与したことを伺わせるかどうかの判断をせんといかんのだよ。
その判断は俺じゃないとできない！
だから依頼者の会社に俺が直接行く必要があるんだ。 - RIE
- 手間がかかりますね。
- 真栄里
- １回で終われば早いものだと思うよ。
おそらく、２、３回は役所や依頼者の会社に行くことになると思う。 - RIE
- え～！
そんなにですか？
経管に“準ずる地位”の申請って大変なんですねぇ。 - 真栄里
- 行政書士もやりたがらない仕事ではあるな。
- RIE
- RIEが行政書士になってもやりたくないです。
もっと簡単な仕事が良いです。 - 真栄里
- おい（怒）！
簡単な仕事をしたいと思うのは皆同じだ。
しかし、簡単な仕事というのはそもそもない！
どの案件もまったく同じということがないからだ。 - RIE
- あっ、はい、すみませ～ん。
気をつけます。
でも、先生、難しく考えすぎるのもよくないと思いますよ。 - 真栄里
- ん？
何の話だ？ - RIE
- バイクの話ですよ。
- 真栄里
- あっ、あ～あれね。
終わったことだからもういいじゃないか！ - RIE
- 先生のせいで、RIEのせっかくの休みが台無しだったんですから。
夜１０時に電話してきて、
「バイクのエンジンがかからんから帰れない」とか言って半べそかいていたじゃないですか！ - 真栄里
- いや、だからそれはもう終わったこと・・・
それに半べそなんかかいてないし・・・ - RIE
- 電話で先生が何言っているか分からないからわざわざ事務所まで行ったんですよ、夜１０時に。
- 真栄里
- そ、その時はありがとう・・・
- RIE
- 「ありがとうございました、RIE様」じゃないですかね？
- 真栄里
- あ、ありがとう・・・ございました。RIE・・・
- RIE
- まぁ、良いです。
で、事務所に来てみれば何のことはない、電子キーのボタンがoffになっていただけ、という有様です。
初歩中の初歩ですよ、カギがonかoffかをチェックするのは！ - 真栄里
- それはそうだけど・・・
ハイテクはちょっと・・・ - RIE
- あんなものはハイテクでも何でもありません。
先生は何歳ですか？
そんな早くから時代に取り残されたいんですか？
ボケるには早すぎです。
それに、
仕事もいいですけど、そろそろ結婚も考えたらどうですか？
あっ！もしかしてデートの仕方が分からないとか？
だったらRIEが練習相手になってあげます！
ということで、今度の日曜日の朝１０時にRIEの家に迎えに来てください、“車”でですよ。 - 真栄里
- こ、怖っ！
－－－経管に“準ずる”地位編 終－－－
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