複雑な仕組みを理解する専門家＜行政書士ってナニ？ 本試験編＞4・終
- 真栄里
- 他にも書いてあるぞ！
- RIE
- “その他一切の事情を考慮して”
ですか？ - 真栄里
- そ！
そこに他の2つを読み込む必要があるんだよ。 - RIE
- それは無理でしょう。
“一切の事情”
では漠然としすぎて何言っているのか不明です。 - 真栄里
- だから解釈というものがあるんじゃないか！
- RIE
- そんなの、法律を知らない普通の人が読んだら絶対分からないです！
たしか、夫婦財産の清算
離婚後の生計の維持
慰謝料がこの条文から導かれるんですよね？
- 真栄里
- そう。
- RIE
- “夫婦財産の清算”
は条文に規定されているとしても、他の2つは無理です。 - 真栄里
- だからこそ、我々のような専門家が必要になるんだろ？
パソコンだってそうだよ。
どんどん直感的に操作できるソフトとか出てきているけど、なにか不具合が生じたときにそれを直せる人は少ないだろ？ - RIE
- それは…
たしかにそうですね。
ワードプレスだって、初心者でも作れる、という話ですけど、本を読んでも自分が望むようにはできない、という話をよく聞きます。
まぁ、この事務所では、IT担当のRIEがワードプレスを管理してますから安心してください。 - 真栄里
- それは助かってる。
ありがとう。
仕組みはどんどん複雑になっているんだよ。
その複雑な仕組みを理解する専門家がどうしても必要になるのが現代だ。
正確には昔からそうだった。 - RIE
- まぁ、確かにそうです。
- 真栄里
- だから条文に文句言ってもしょうがない。
RIEはその道のプロになるために勉強してテストを受けているんだからな。 - RIE
- たしかにそうなんですけど、RIEは今テストを受け終わった直後で疲れているんです！
そもそも、受験直後に試験の話をするのはタブーなのでは？
アカハラ？ - 真栄里
- 意味わかってないだろ？
ここは大学じゃないし。 - RIE
- い～え、教育の場における権力を利用した嫌がらせが「アカハラ」です。
先生は、行政書士試験でのRIEの先生でもあるんで、「アカハラ」に当たります。
なので、慰謝料を請求します。
具体的には、ディナーで良いデス。
ゼイタクは言わないので、フレンチのフルコースが良いデス！
それで許してあげます！
安いものです。 - 真栄里
- …
何を言っているんだか？
素直に夕飯食べたいと言えばいいじゃない？ - RIE
- えっ？
素直に言ったらディナーをおごってくれるんですか？
本当ですか！？
知らなかった…
何をするにも理屈が必要なのかとばっかり… - 真栄里
- 外出ついでだよ。
しょうがない。 - RIE
- ありがとうございます！
さすが先生です。
でも…
明日は嵐かも…
－－－本試験編・終－－－
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