グーグル翻訳<行政書士ってナニ? 2017/JTF翻訳祭編>4
- RIE
- さて、次のセッションは何ですか?
- 真栄里
- 次は、
「翻訳の過去・現在・未来~解体新書からAI、そしてその先へ~」
だ。
講師は、高橋さきのさんと深井裕美子さん。 - RIE
- なんか凄いタイトル…
“解体新書”ですか? - 真栄里
- 要するに、翻訳の歴史を見る、ということだろう。
じゃ、さっそく会場の入り口へ行こう。 - RIE
- まだ早いですよ?
- 真栄里
- いや、もう並んでいるはずだ。
早く並ばないと座れなくなるんだよ。 - RIE
- そうなんですね、分かりました。
- RIE
- ふ~、ためになりましたね。
- 真栄里
- 途中寝てたろ!
- RIE
- えっ…
ね、寝ていません…。
ただ迷走、いえ瞑想をしていて… - 真栄里
- 首がカックンカックンしてた(怒)
- RIE
- だって、昼ご飯の直後だし、会場暗かったし…
でも、そのおかげでRIE元気です! - 真栄里
- …
ま、良かったな。 - RIE
- でも、話は聞いていましたよ。
昔は紙と鉛筆で翻訳をしていたとか? - 真栄里
- そうみたいだな。
手書き翻訳が90年代半ばまで存在していたようだ。 - RIE
- 凄いアナログですね!
先生できますか? - 真栄里
- 厳しいな。
Wordは必須だよ。
納品はほぼWordだから。 - RIE
- グーグル翻訳の話も結構ありましたね。
- 真栄里
- ニューラルネットワークを組み込んだグーグル翻訳が2016年秋に登場したことで、翻訳の在り方が変わってきているから、我々翻訳者もグーグル翻訳を無視することができない。
- RIE
- 翻訳の在り方ってどう変わってきているんですか?
- 真栄里
- ニューラルネットワークを組み込んだグーグル翻訳が登場するまでは、人が訳した翻訳を別の人がチェックして品質を保証していたんだ。
要するに、翻訳もチェックも人が行っていたわけだ。 - RIE
- じゃ、翻訳にグーグル翻訳が関わってきて、人はチェック作業をするというふうに変わったんですか?
- 真栄里
- だいたいそういうことだ。
- RIE
- 何が問題なんですか?
一番大変なのが翻訳なんですよね?
その大変な部分を機会がするんですから人間は楽になるでしょ? - 真栄里
- そう言えるかが問題なんだよ。
- RIE
- 言えるでしょう?
- 真栄里
- それが言えるためには、前提として機械翻訳による訳文が人間の思考に馴染むことが必要だろう。
これまでのチェック作業は、人間が翻訳した訳文をチェックしていた。
同じ人間のミスというのは、大抵共通するから、一度ある間違い、たとえば、冠詞の用い方に間違いがあるとその後も同じようなミスが出現してくるので、チェックする側としては予測が立つ。
だが、機械翻訳は違うんだ。 - RIE
- どこがどう違うんです?
- 真栄里
- グーグル翻訳は翻訳を確率に基づいて行っている。
決して文の意味を機械が理解して翻訳しているわけではないんだよ。 - RIE
- 良くわかりませんけど?
- 真栄里
- ある文脈でもっとも多く使われている訳を機械翻訳の結果として示しているに過ぎないんだ。
- RIE
- なんのことやら?
- 真栄里
- たとえば、グーグル翻訳で次の日本語を英語に翻訳するとしよう。
(1)「私は、まぐろを食べた。」
(2)「私は、鮪を食べた。」
(3)「私は、マグロを食べた。」
どうなったと思う? - RIE
- マグロって英語でなんでしたっけ?
- 真栄里
- “Tuna”
- RIE
- じゃ、全部
[I ate tuna.]
でしょ? - 真栄里
- 上の(1)(2)(3)は全部そうなるはずだが、実際は、こうなった。
(1)[I ate a tuna.]
(2)[I ate a shrimp.]
(3)[I ate tuna.] - RIE
- なんか、(2)がおかしいですね。
鮪が[shrimp]になってます。 - 真栄里
- 「まぐろ」も「鮪」も「マグロ」も同じ意味なのに、漢字の「鮪」だけ別の生き物(えび)になっている。
- RIE
- なぜ?
- 真栄里
- それが全く分からん…。
ブラックボックスというわけだ。 - RIE
- まぁ、でもRIEにとっては先生の頭の中もブラックボックスですけどね(笑)
-----昼食後-----
-----講演後-----
---次話へ続く---
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