お金は複数の人が出す<行政書士ってナニ? 契約書リーガルチェック編>3
- RIE
- 裁判所に競売を申立てれば競落されると思いますけど?
- 真栄里
- 競落するには、金銭を支払う必要があるんだが?
その金銭が多額になると払える人はかなり減ってくるぞ? - RIE
- あぁ~、そういうことですか…
競落する人がいない・少ない不動産を担保に取ることは銀行にとってはリスクですね。
あっ、でも、競落する人が少ないことを見越して、その不動産の担保価値を低く評価しておけば銀行のリスクは減ると思います。 - 真栄里
- 銀行のリスクは確かに減るな。
だが、本来の担保価値よりも低く評価するということは、不動産の所有者、ここでは、資金を調達したいオリジネーターにとってはかなり不利益になるだろ? - RIE
- まぁ、そういうことになりますねぇ…
あちらを立てればこちらが立たず…。 - 真栄里
- 担保価値を高いままにしたうえで、資金を調達する方法は他にないものか?
- RIE
- RIEに分かるわけないです…
- 真栄里
- 要は、不動産の買手が見つかればいいわけだ。
で、1人の買手だと1,000億円もの不動産を買える人はかなり少ない。
じゃ、複数の人で小分けにして共同で買えばいいんじゃないか? - RIE
- 共有?
- 真栄里
- そういう方法もありうるが、共有はダメだ。
色々と不便だ。
5年を超える共有物分割禁止合意を認めていない(民法256条1項ただし書参照)こと等から民法も共有には消極的だし、現実にも、共有は争いの種だからダメだ。
だから、目的不動産の所有者は単独所有にしたい。 - RIE
- 単独所有だけど、お金は複数の人が出すということですか?
- 真栄里
- そう。
- RIE
- そんな都合の良いことありますか?
- 真栄里
- なければ創設すればいいんだよ。
- RIE
- 創設した制度が「特定目的会社」制度ですか?
- 真栄里
- そう。
正確には、前にも言ったが、
「資産の流動化に関する法律」
で創設された「特定目的会社」制度だ。 - RIE
- なるほど、なるほど。
大ざっばに言うと、「特定目的会社」制度は、
1、資金を調達したいオリジネーターの所有する不動産とかを買受けて単独所有者となる人がいて、
2、単独所有者に出資する多くの人がいる。
ということですよね? - 真栄里
- うん、うん、そうそう。
RIEでも分かるだろ?
俺の説明の仕方が上手いのかなぁ(笑) - RIE
- RIEの察しが良いんです!
能力ある人相手だと説明も楽でしょ? - 真栄里
- 何の能力?
俺を怒らせる能力?
RIEずば抜けてるからな。 - RIE
- …
ま、嫌い嫌いも大好きのうちですから(笑)
で、具体的にはどうなっているんですか?その「特定目的会社」制度というのは?
---次話へ続く---
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