男代表として耐えてください。＜行政書士ってナニ？ 不倫の代償編＞２
- RIE
- とにかく、浮気をする男が悪いんですから、妻はその男に慰謝料を請求すればいいんです！
なんで浮気相手の女性に慰謝料を請求できるんですか！！ - 真栄里
- え〜と、それは、理屈を聞きたいのか？
それとも、なんで妻が夫ではなく不倫相手の女性を訴えるのか、という妻の心情を聞きたいのか？ - RIE
- どっちもです。
- 真栄里
- まずは、妻の心情について俺は知らない。
想像するしかないんじゃないか。
ま、テレビドラマとかだと、”どろぼう猫”とか言ったりしているな。
旦那を盗まれて怒っているんだろう。 - RIE
- ちゃんと旦那を管理しておかないからでしょうよ。
- 真栄里
- それは女同士の戦いだからなぁ、俺に言われても・・・
- RIE
- 男代表として耐えてください。
- 真栄里
- なんでよ。
- RIE
- じゃ、妻の心情の件はもういいです。
あと一つの理屈のことを教えてください！ - 真栄里
- なんか怒られているような・・・
理屈としては、妻の権利を侵害したからということだ。 - RIE
- どういう権利ですか？
先の昭和54年3月30日の判例には書かれてなかったと思いますが？ - 真栄里
- いや、書いてある。
配偶者の貞操要求権に対する債権侵害ということだ。
だが、平成8年の最高裁判決を読むとこう言っている。婚姻共同生活の平和の維持という権利又は法的保護に値する利益（最判平成8年3月26日）
を侵害する。
- RIE
- 別の判例も見ないといけないんですか？
- 真栄里
- そっ！
- RIE
- よけいにややこしいじゃないですか！
最高裁はもっと理由を説明しないといけないと思います。 - 真栄里
- 最高裁は口が重いんだよ。
RIEみたいにペラペラしゃべらないんだ。 - RIE
- RIEはペラペラしゃべってません。
必要最小限の話しかしてませんよ？ - 真栄里
- はぁ？
朝起きてから、寝るまでの１日の出来事を時系列で話すだろ、よく！
あれは不要だ！
聞くに堪えん。 - RIE
- あれこそ必要な話でしょう？
- 真栄里
- い〜や、要らない！
時間取られるだけでなんのための話なのか意味不明だ！
仕事の話だけをしろ！！ - RIE
- そんな会話だけになったら無味乾燥で退屈な人生になりますよ？
RIEは、助手として、この空間にもっと明るい彩りを添えているんです。 - 真栄里
- ド派手な彩りはいら〜ん。
もっと、シンプルな彩りを考えろ。
－－－次話へ続く－－－
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