税理士・社労士も持続化給付金の申請を業としてできる?…行政書士存続の危機…<行政書士ってナニ? 持続化給付金編>2
ということは、税理士・社労士も持続化給付金の申請を業としてできる?
行政書士の独占業務でしょう!
火事場泥棒です。
行政書士制度の崩壊でしょう、それだと。
行政書士存続の危機…
問題は、税理士や社労士が持続化給付金を業として申請することが本当に国民の利益になるのか?ということだ。
特に国会(委員会)での議論では重要だ。
サッカーは、一つのボールを巡って2チームが対戦するゲームだ。
強いチームと弱いチームの違いはどこを見ればわかると思うか?
強そうな顔をしているとか?
選手がボールに“わーっ”と集まってくるチームは弱いチームだ。
なぜなら、チームには役割分担がしっかりとあり、その大切さを強いチームはよくわかっているからだ。
フォワードは攻め役なので、基本的に相手チームのコートにいる。
ディフェンダーは自チームを守る役割があるから基本的に自チームのコート内にいる。
自チームがどれだけ攻めれれていてもフォワードがディフェンダーと同じ位置に下がるというのはほぼないんだよ。
もしそんなことをしたら速攻で攻めることができなくなるからな。
サッカーの試合をよく見てみ、自チームが攻められているのに、1人か2人は、自チームのコート内に戻らずに相手チームのコート内で立っているという場面がある。
まぁ、テレビだとボールがあるところにカメラの焦点が当たるからそのような場面を見ることがあまりないかもしれないが、気を付けてみていればそんな場面が必ず映ってる。
ビーチのライフセーバーの事例でも考えてみよう。
広~いビーチなので、区画をABCの3つに分けたとして、その区画毎に一人のライフセーバーが配備されている。
ライフセーバーは自分の区画だけを監視するという決まりがある。
この場合、B区画で溺れた人が出た場合、B区画担当のライフセーバーがおぼれている人を助けに行くわけだが、A区画のライフセーバーも隣だからというのでB区画で溺れている人を助けに行った場合、どうなる?
まぁそういうことはあるかもしれん。
だが、もし、A区画のライフセーバーがB区画で溺れている人を助けに行っている間にA区画で溺れる人が出た場合どうなる?
せっかく役割分担をしたのにその役割を守らなかったがゆえに救える命を失う、ということが起こるんだ。
そういったことを防止するために役割分担をしているんだから、各自が任された役割をしっかりと果たすことが重要なんだ。
感情に任せて動いてはダメなんですね。
で、チームを日本に置き換えてみよう。
日本の場合も各士業団体が一つ一つのチームを組んでいる。
お互い牽制しいあいながら、また協力しながら仕事をしているわけだが、各士業にはそれぞれの役割分担がある。
各士業がそれぞれの役割を果たすことが日本の繁栄につながるからこそ、法律で各士業の取扱業務を規定し、お互いの領域を犯さないように法整備がされているわけだ。
ライフセーバーの例で説明すると、B区画で溺れている人を助けるのは行政書士で、A区画で溺れている人を助けるのが税理士で、C区画で溺れている人を助けるのが社労士だとして、今、B区画で溺れている人がいるので、行政書士が救助活動をしているのですが、A区画担当の税理士やC区画担当の社労士までB区画に救助活動に来ようとしているというわけですね。
ひさんな状況になりますね…。
持続化給付金の申請には、前年度の確定申告書が必要なんだが、それを作っていない方もいるし、事業収入の記載をせずに申告されている方も多くいる。
そうすると、新規で確定申告をする事業者が出てくるし、また訂正申告、修正申告や更正の申告をする事業者も出てくる。そこはまさに税理士の出番だ。税理士に頑張ってほしい。俺たちだって、確定申告書がない事業者や事業収入の記載がない事業者が相談に来たら税理士に相談するように話す。
また、社労士は、雇用調整助成金の申請という重要な申請をすることができる。事業者から労働者関係の助成金の相談があれば社労士に相談するように話をするんだ。
持続化給付金の申請自体は行政書士業務ですが、その申請をするために必要な確定申告書の作成は税理士の業務であるわけですね。
税理士が持続化給付金の申請自体をする必要はないですし、逆にそれをすると税理士の本来的業務がおろそかになりますよね。
また、社労士だって、コロナの影響でズタズタになっている雇用関係の修復に尽力すべきであって、持続化給付金の申請をしている時間はないですよね。雇用調整助成金の申請数自体が想定される数に全然及んでいないようですし。
自分たちじゃないと助けられない人々を助けることに尽力すべきだ。
そうしないと、ライフセーバーの事例のような悲惨な結果になる…
---次話へ続く---
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