借金を全額返さなくてもいい方法!<行政書士ってナニ? 会社設立編2>
- 真栄里
- 今日は会社設立の相談に来たわけだ。
すごいなぁ!
どんな仕事をするんだ? - 相談者
- 美容関係の仕事をするんです。
- 真栄里
- お~。そういえば、オシャレとかに気を遣っていたもんな!
どこかの誰かとは大違いだ! - RIE
- それって私のことですか(怒)?
- 真栄里
- さぁ?
- RIE
- 言っておきますけど、私はジーパンファッションなん・・・
- 真栄里
- で、どういう会社形態にしたいの?
- RIE
- ちょっ!
- 相談者
- それが、どういう会社にすれば良いのか、から分からないので今日は先生に相談に来ました。
- RIE
- (ふん!二人で勝手に話し進めればいいじゃん!)
- 真栄里
- なるほどねぇ。
じゃあ、簡単に会社の形態から話しをしようかな。 - 相談者
- 忙しい中スミマセン、先生。
- 真栄里
- いやいやいや、教え子の頼みとあらば・・・。
まず、会社には大きく2つの類型があるんだ。
(1)株式会社(かぶしきがいしゃ)
(2)持分会社(もちぶんがいしゃ)
がそれだ。 - RIE
- あ~、知ってます知ってます。
- 真栄里
- しっ!RIEは静かに!
- RIE
- (はぁ?何それ<怒>)
- 真栄里
- 株式会社とは、社員たる地位が細分化された均一的な割合的単位の形をとった株式・・・
- RIE
- 先生・・・
- 真栄里
- 株式を持つ株主がいて、持分会社は、株式ではなく・・・
- RIE
- せ・ん・せ・い!
会社法の講義でもするんですか?
そんな話は相談者の相談内容と関係ないと思いますよ! - 相談者
- あはは!相変わらずなんですね。
- 真栄里
- あぁ、そうか?
じゃ、もっと簡単に説明します(ガックリ)。
信用度がピカイチなのが、
“株式会社”なのさ。
持分会社には、
・合名会社
・合資会社
・合同会社
の3つがあるけど、これら3つに比べて社会で一番信用が高いのが“株式会社”だといえる。
私の会社は“○○○株式会社”ですというと「おー!」って感じになるな。
そういう意味でもお勧めなのが“株式会社”だ。 - RIE
- 社会的信用度がピカイチという以外に、“株式会社”をお勧めする理由があるんですか?
- 真栄里
- お、良い質問!
たまには切れるねぇ。 - RIE
- 一言多いですよ、先生!
- 真栄里
- 痛っ!
足踏むなよ(怒)。 - RIE
- ふん!
- 真栄里
- “株式会社”では、社員である株主は限定された責任しか負わないんだ。
専門用語では、『間接有限責任』という。
早い話が、株式会社では、資本金という形で株主はお金を出資するんだが、株主の責任は、その出資金の限度に限定されているんだ。 - RIE
- 先生、相談者が???という顔をしていますよ。
まずいですよ! - 真栄里
- たとえば、俺が株式会社を作って現金100万円をその会社に出資したとしよう。
会社経営がうまくいかなくて、会社の借金が1,000万円になって倒産した。
株主である俺は1,000万円を返す必要があると思う? - 相談者
- え~と、先生の会社ですから返す必要があるように思いますが・・・
- 真栄里
- ブッブー。
私は、先に出資した100万円の限度で責任を負えば良いのです。
つまり、先に出資した100万円が戻ってこないという負担を負いさえすれば良いのであって、会社の残りの借金900万円を返す必要はないんだ。
これを『間接有限責任』っていうんだ。 - 相談者
- へぇ~。返さなくてもいいんだぁ。
知らなかった~。 - RIE
- 私は知ってましたよ、先生。
- 真栄里
- 助手はお静かに願います!
- RIE
- はいはい。
-----ダン
---次話へ続く---
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