我々素人は本質を知らなくても良いんです!<行政書士ってナニ? 会社設立編 3>
- 相談者
- でもどうしてですか?
会社は先生のものですよね?
先生が仕事をする中でこさえた借金なんですよね?
でしたら先生が借金全額の返済をしなければならないと思うんですけど・・・ - 真栄里
- もっともな疑問だな。
さすが、俺の教え子! - RIE
- 私も教え子ですよ!
しかも元教え子じゃなくて、現教え子です。 - 真栄里
- ふ~ん
- RIE
- ひどっ!
- 真栄里
- 会社にすることのメリットの1つは会社の借金と個人の借金とが区別されるという点にあるんだ。
会社って法的になんて言うか知ってる? - 相談者
- いえ、分かりません。
- 真栄里
- “法人”って言うんだ。
読み方は“ほうじん”。
対して、我々を“自然人”(しぜんじん)と言う。
“自然人”は、赤い血が流れタンパク質で出来た生身の存在である我々個々人のことだな。
しかし、“法人”には赤い血は流れていないし、タンパク質でも出来ていない。まったく実体を持たない観念的な存在だ。 - RIE
- でも、~株式会社って看板がある建物がありますから、株式会社も実体を持っているんじゃないですか?
- 真栄里
- ブッブー。
間違いです。法学部に行っているにしては愚問だな。
そういう疑問はもっと前に持つべきだ。 - RIE
- 今日は、特にRIEに厳しくないですか(怒)?
何かおかしいですよ。 - 真栄里
- いつもと同じです!
- 相談者
- でも、私もRIEさんが持った疑問に同感です。
- 真栄里
- 初めはそういう疑問持つよね。
でも、法律からすると、株式会社って看板がある建物はあくまでも建物であって、その建物が法人としての株式会社そのものというわけではないんだ。 - 相談者
- ???
なぞなぞですか? - RIE
- 先生、その話って会社を設立したい人に必要な話ですか?
会社を設立したい人にとっては、会社設立をしたらどういうメリットがあるかが最も関心のあることだと思うんですけど・・・ - 真栄里
- まぁ、そうだな。
いやすまんすまん、ついいつもの癖で。
飛行機だって、なんで飛ぶのか実は解明されていないそうだ。争いがあるらしい。
それでも人類は飛行機を飛ばすことが出来るんだから、何故飛行機が飛ぶのかは我々素人は知らなくてもいいわけだ。
専門家が論争して決着させればいい話といえる。
それと同じだな。 - RIE
- そうです、そうです。
分かれば良いんです! - 真栄里
- ともかく、今確認しておくべきは、
“会社にすることのメリットの1つは会社の借金と個人の借金とを区別する”
という点だ。
この点が分かれば良いかな。
会社の借金はあくまでも会社の借金であって、取締役個人の借金ではないから取締役個人が会社の借金を負担する必要はない、ということは理解できた? - 相談者
- あ、はい。
よく分かりました。 - 真栄里
- さすが!
- RIE
- 私もそれぐらいは知ってましたよ。
- 真栄里
- RIEは知ってて当然だ!
- RIE
- 私も褒めてくださいよ(怒)。
RIEは褒められて伸びるタイプなんですから。 - 真栄里
- いつも自分で自分のこと褒めてるだろ?
俺までRIEを褒めたらどこまでいくやら。
危ない危ない! - RIE
- (ふん、何よ!元教え子の前だからってかっこつけちゃってさ)
---次話へ続く---
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