流行に流されすぎなんだよ!<行政書士ってナニ? 会社設立編 5>
- 真栄里
- 会社は法人だ。
法人っていうのは、自然人(人間のこと)以外で法が特に認めた存在だから、会社を作るためには特別な理由が必要となる。
ここまでは大丈夫? - 相談者
- あ、はい。
- 真栄里
- OKOK!
- RIE
- 私も大丈夫です!
- 真栄里
- そりゃ良かった。
- RIE
- (ひどい)
- 真栄里
- 会社を作るための特別な理由が“会社の目的”と考えて良い。
この“会社の目的”がしっかりしていないと会社は迷走する。 - RIE
- 会社経営者がしっかりとした目的を持っていれば会社は迷走しないと思うんですが・・・
- 真栄里
- それはどうかな?
たとえば、人生の目的がしっかりしている人とあやふやな人の人生設計を考えてみるとよく分かるはずだ。
人生の目的がしっかりしている人ほど、しっかりした人生設計を立てているはずだ。 - RIE
- そうですか~?
- 真栄里
- まぁ、RIEには分からんかもな!
- RIE
- どういう意味ですか?
- 真栄里
- 人生の目的がころころ変わるからな。
- RIE
- ころころ変わってませんよ。
- 真栄里
- “公務員になる”と言っていたのが、行政書士になったし、
“人生の幸せは好きな仕事をすることですよ”と言っていたのが、はやりのドラマを見たら“人生の幸せは結婚ですよ”
とか言っているじゃないか!
流行に流されすぎなんだよ。 - 相談者
- まあまあ、先生、“女心と秋の空”と言いますから。
- RIE
- もともとは、“男心と秋の・・・
- 真栄里
- それはさておき、目的をしっかり規定している会社の方がしっかりとした経営をする可能性は高くなるといえる。
だから会社の目的は重要なんだ。
でも、それだけじゃないんだ。 - RIE
- また、ややこしいことを言おうとしてま・・・
- 真栄里
- 株式会社は、お金を出す人(出資者)を想定している会社だ。
出資者は、何を見て出資すると思う?自分が出資者になったつもりで考えてみよう。 - 相談者
- え~と、経営者に経営能力があるかとかですか?
- 真栄里
- それは重要な要素だよな。
- RIE
- はいはい、会社の目的を見て出資するかどうか決めます。
- 真栄里
- え?(なんでRIEが)
- RIE
- 今、“何でRIEが正解を言ったんだ”と思いましたね、先生。
- 真栄里
- うん、まぁ。
残念ながらRIEが言うとおりだ。
出資しようとする会社が何をする会社なのかを知らないと恐くてお金を出すことなんてできないと思うよ。 - 相談者
- たしかにそうですね。
将来性のある会社なのかは会社の目的により判断しなければなりませんものね。 - 真栄里
- また、出資者が会社の目的を出資の判断資料にしているとすると、その会社の目的は、具体的に定める必要があるんだ。
抽象的だと何をする会社か分からなくなるからね。
たとえば、“子の福祉の向上を目的とします”という目的が掲げられても何のことやら、となるだろ? - 相談者
- そうですね。
- 真栄里
- これが、夜間働く家庭のための夜間保育をすることを会社の目的とした場合、より具体的な目的だから出資すべきか否かの判断をしやすくなるはずだ。
- 相談者
- たしかにです。
先生って凄いですね! - 真栄里
- え?そうかなぁ。
- RIE
- デレデレしすぎですよ、みっともない!
- 真栄里
- (シッシッ)
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---次話へ続く---
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