でも遺言って15歳からできるんですよね?<行政書士ってナニ? 国内遺言編 2>
- 真栄里
- あ、もしもしRIEか?
- RIE
- 先生!休みの日にどうしたんですか?
暇でRIEに電話してきたとか? - 真栄里
- なんじゃそりゃ?
暇じゃないし。
先ほど、お父様がいらして、相談をしたんだよ。
で、いつでもお父様の都合がいい日で構わないから、次の資料を持ってきてくださいと伝えておいて。 - 真栄里
- まず、
- RIEのお祖父さんの戸籍か改製原戸籍、
- お祖父さんの所有財産を表す文書(登記簿謄本など)、
- お祖父さんの遺言内容の大筋
でも、3.については、お祖父さんが直接事務所にいらした方がいいかな。
- RIE
- わかりました。父にはそう伝えておきます。
そういえば、父がとても先生のことを褒めていましたよ。
彼だったらRIEの旦那にいいんじゃないか?ってまで言ってました! - 真栄里
- なんじゃそりゃ?褒められるのはいいことだけど。
- RIE
- 第一段階と第二段階は一気にクリアですね。
- 真栄里
- 意味分からん。
そもそも第一段階が何で、第二段階が何か、から分からんし。 - RIE
- まあまあ、とにかく順調っていうことですよ。
ではでは、来週~。
ガチャ - 真栄里
- あっ、おい。意味分からんやつだ。
- RIE
- さあ、週初め、事務所の掃除からしますか。
- 真栄里
- おはよう。
毎日掃除ありがとう。綺麗だと気持ちいいねぇ。 - RIE
- ありがとうございます。RIEは毎日美容と洋服には気をつけていますから。
- 真栄里
- ん?
(事務所が綺麗だねぇ、と言っただけなんだが・・・。まあ、いいか)
お父様にはちゃんと伝えてくれた? - RIE
- はい、大丈夫です。
書類を用意次第、事務所に来るそうです。お爺ちゃんもつれて。 - 真栄里
- OKOK!
詳しいことは、お祖父さんとお父さんがいらしてからだが、自筆証書遺言にするのか、公正証書遺言にするのか、どっちだろうな?
お祖父さんは頭脳は明晰かな? - RIE
- 大丈夫だと思いますよ。
・・・ボケてたら遺言できないんですか? - 真栄里
- そうだな、ボケの程度にもよるとは思うけど、遺言能力を疑われて、せっかくの遺言が無効になることがあるからなぁ。
- RIE
- でも遺言って15歳からできるんですよね?
- 真栄里
- お!よく知ってるな。関心関心。
- RIE
- えぇ、まあ勉強してますから。
少々ボケてても、15歳レベルの判断能力があれば良いんですよね? - 真栄里
- そうだが、ボケてるのにその判断能力があるという場合はあまりないんじゃないかな?
医者じゃないから分からないけど・・・。 - RIE
- 遺言能力があるかないかはよく分からない時点で遺言書を作っておくことは可能なんですかね?
- 真栄里
- 公正証書遺言では、無理だろうな。
なぜなら、まず、公証人は遺言者本人と面談して遺言能力を確認するんだが、その際に、公証人が遺言能力に疑いを持ったら、そのままではまず公正証書遺言は作成しないからだ。 - RIE
- 厳しいですねぇ。作ってあげてもいいんじゃないですかね?
だって、遺言書を書きたいっていう人は大抵高齢者ですよ。
高齢者になれば、誰だって少しはボケがはいってくるじゃないですか?
ボケがはいったからといって遺言書作成能力がないと判断されたんじゃ、遺言書作る人いなくなりますよ? - 真栄里
- もっともな疑問ではある。
- 真栄里
- そうであれば、自筆証書遺言を作るしかないだろうな。
ま、それでも後に遺言能力を巡って争いになる可能性はあるけどな。
やっかいだぞ~。 - RIE
- 公正証書遺言はだめなんですか?
- 真栄里
- それはだな・・・、
お、ちょっと待て電話だ。
はい、もしもし行政書士の真栄里です。
あ、○○さん。
あの申請の件ですね。出来ていますよ。
はい、はい。
取りに来られるのをお待ちしております。
ところでですね、先日の交流会は楽しかったですね~、○×☆△□%&$#
-----月曜日-----
しゅっしゅっしゅっ、ゴシゴシ、キュッキュッ
ガシャガシャガシャ、ザーザー
---次話へ続く---
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