偽造文書<行政書士ってナニ? 2017/JTF翻訳祭編>6
- 真栄里
- 原文に文句を言ったら翻訳なんかできないだろ!
- RIE
- でも、原文がおかしいってことありますよね?
- 真栄里
- それはあるよ、もちろん。
- RIE
- そんな場合はどうするんですか?
- 真栄里
- 訳文にコメントをしておく、原文の間違いかもしれませんって。
- RIE
- 結構あるんですか?原文の間違いって?
- 真栄里
- あまりないよ、俺が扱っているのはリーガルだからなおさら間違いは少ないと思う。
あっ、でもな、英日翻訳の場合、深刻な間違いがあることがある。 - RIE
- 英語が母国語であっても深刻な間違いをするんですね。
- 真栄里
- 英語を母国語とする人が書いた英文に、そんな間違いを見つけたことはまだないな。
- RIE
- ん?じゃ誰が書いた英文?
あっ、英語を母国語としない人が書いた英文ですか? - 真栄里
- そう。
- RIE
- その場合は、原文のミスを指摘してあげて、正しい語に合わせて翻訳をすればいいんじゃないです?
- 真栄里
- それで済む文書ならいいんだが、そうじゃない文書もあるんだよ。
- RIE
- どういう文書?
- 真栄里
- 英語圏外の外国政府が作成した証明書とか。
- RIE
- えっ?
政府作成の証明書に間違いがあるんですか? - 真栄里
- あることがある。
政府とはいえ、英語圏外だから、彼らにとって英語は外国語なわけで、母国語のように上手くは書けないことがあるんだ。 - RIE
- あ~、そうかぁ、たしかにそうですね。
そんな場合どうするんですか? - 真栄里
- 証明書の再発行をしてもらった方がベストだな。
- RIE
- めんどくさいですねぇ。
- 真栄里
- でもそうしないと、大変困ったことになるんだよ!
- RIE
- そもそもどんな文書なんです?
- 真栄里
- 早い話、ビザ関係に必要な証明書だ。
- RIE
- でも、翻訳が正確なら原文にミスがあっても問題ないんじゃないですか?
- 真栄里
- そんなわけない!
原文あっての翻訳なんだから。
原文にミスがあると偽造を疑われるんだよ。 - RIE
- たしかに!
偽造ビザとか、偽造証明書で入国したとなると日本にとって大問題になるから、日本の入管も偽造文書かどうかに注意している、というわけですね。 - 真栄里
- そう。
国際化時代になり、外国人がたくさん日本にやって来る時代だからこそ、身元のしっかりした外国人を日本に入国させる、というのが入管の仕事だからな。 - RIE
- だったら証明書の再取得も、時間がかかるけどしょうがないですね。
- 真栄里
- そうだな。
でも、再取得することができない場合もあるんだ。
その場合はもっとやっかいだ。 - RIE
- そんな場合ってあります?
---次話へ続く---
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