【貸付側はどうすれば返済能力があるかどうかを知ることができる?】<行政書士ってナニ? LLP編>6
- RIE
- ”有限責任制度”と財務諸表の作成が要求されていることはどうつながっているんですか?
- 真栄里
- それはそれは深いつながりなんだよ。
- RIE
- でしょうけど?
どんなつながりですか? - 真栄里
- ”有限責任”っていうのは、出資額だけ責任を負担するということだった。
ということは、出資額を上回る借金については組合員は弁済義務を負わないということだ。 - RIE
- たとえば、
組合員が2人いて、各人が100万円ずつ出資して”LLP”を作ったとします。
その”LLP”の借金が1,000万円になった場合、各組合員は100万円ずつの出資金が戻ってこないという負担を負うわけですね。 - 真栄里
- 組合員からみるとそういうことになる。
じゃあ、その”LLP”に貸付した債権者から見るとどうなる? - RIE
- それは、800万円を回収できない、ということになるんですよね?
- 真栄里
- ビンゴ!
ということは? - RIE
- ということは、債権者は”とりっぱぐれる”ということです。
- 真栄里
- なんだその表現。
まぁそういうことだけど。
でも、債権者としては貸したお金はちゃんと回収したいはずだ。 - RIE
- それはそうですね!
- 真栄里
- じゃあ、貸し付ける側はどうしたらいい?
- RIE
- 返済能力がある”組合”に貸し付けたいです。
- 真栄里
- そうだね。
じゃ、貸付側はどうすれば返済能力があるかどうかを知ることができる? - RIE
- その組合に聞く?
- 真栄里
- ・・・
聞いても正直に答えるわけないでしょう!!
返済能力はないですが貸してください、という借主はいないんだから。 - RIE
- もう、冗談ですよ(゚∇^*)
真面目に答えないでくださいよぉ。 - 真栄里
- 冗談だったんだ。
マジかと思ったよ。 - RIE
- なっ(≧ヘ≦)
RIEはそんなにバカじゃありません。
組合に返済能力があるかをその組合の財政状況を見て判断する必要があって、その判断資料として財務諸表が必要になるということですよね? - 真栄里
- おっ、おぉ、その通り!
という理由で”LLP”は組合にも関わらず財務諸表の作成と備え置きが要求されるんだ(有限責任事業組合契約に関する法31条)。 - RIE
- へぇ~、ちゃんと理由があるんですね。
- 真栄里
- そりゃそうだよ!
法律の条文には必ず存在理由というものがあるから。
何の理由もなく行動するRIEとは仕組みが全然違うわけ! - RIE
- そんなことはありません。
RIEの行動にもちゃんと理由があるんですよ。 - 真栄里
- 甘い物みたらすぐに
「きゃー、美味しそう」
って言って後先考えずにすぐ食べるだろ?
RIEにあるのは衝動だけじゃないか? - RIE
- なんですかそれ?
衝動だって立派な理由です。
人間は動物なんですから。
逆に、理屈優先で頭でっかちの先生がヤバいですよ! - 真栄里
- どこがよ?
- RIE
- RIEと先生の二人三脚で初めてこの事務所は成り立つかも?
あっ、そうだ!
先生とRIEで”LLP”の行政書士事務所をつくりましょ! - 真栄里
- さてさて、
”LLP”の行政書士組合契約を締結することができるのかな?
---次話へ続く---
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
日頃からのご支援、誠にありがとうございます。
少しでも多くの方に読んでいただきたく、下記2つのブログに参加しております。
何か感じるものがございましたら、クリックをお願いいたします。
お手数をお掛けしまして申し訳ありません。ありがとうございました。