市民生活の憲法<行政書士ってナニ? 改正相続法編>8
- 真栄里
- 常識的に考えておかしいな。
だが、遺産分割は、分割時に現存する遺産が対象だったから、被相続人死亡時から遺産分割時までに空白が生じていたんだ。 - RIE
- そんな早いもん勝ちを認めるなら法律はいらないですよ!
まったく! - 真栄里
- 怒るな。
今後は、相続法の改正により変わるから。 - RIE
- 取り戻せるということですね。
- 真栄里
- そう。
長男以外の相続人の合意で長男が引き出した1,000万円を相続財産に戻して遺産を分割することができるようになる。 - RIE
- あたりまえですよ。
- 真栄里
- でも、長男が1,000万円をギャンブルとかに使ってて現金がないなら1,000万円を事実上取り戻すことは難しくなるけどな。
- RIE
- まぁ、それはそうですよね…
どうしようもない。
毎月いくらって回収していくしかない… - 真栄里
- 相続権という権利を守るには、権利者がしっかりと自分の権利を守ることが必要になる。
そのためにも、自分がどういう権利を持っているのかを事前に知っておくことが不可欠になる。 - RIE
- 法律の教育って学校でされてないんじゃないですか?
国民主権とか平和主義とか人権尊重とかは習いますが、民法って習わないですよ。
日常生活にとっても大切な法律だと思うんですけど? - 真栄里
- まぁな、市民生活の憲法とも言われるからな、民法は。
- RIE
- 多くの人はどういう法制度の下で生きているのかわからない…
考えたら怖いですね。 - 真栄里
- 日本特有かもしれんな。
欧米では権利意識が高いからな。 - RIE
- 日本では権利意識が高い人は嫌われますからね。
- 真栄里
- RIEもそうじゃないか?
うるさいもん、権利主張ばっかで。 - RIE
- はい??
いつRIEが権利主張ばかりしましたか??
すべきことはちゃんとしてから主張してますけど?
どういう状況で、
RIEが何と言ったんですか?
正確に言ってもらわないと先生の言い分は通りません!
証明責任は先生にありますから。 - 真栄里
- 無駄なとこで法律知識を振り回すんじゃない!
めんどくさい奴だな! - RIE
- お互い様です!
そっくりそのまま先生にそのセリフをお返ししますから。
そもそも先生相手にしかそんなことはしてません。 - 真栄里
- じゃ、内弁慶ってことだな。
- RIE
- 違います~~
ほかの人の前では法律的な話はしないというだけです。
嫌いなものは嫌い!
好きなのは好き!
誰に対してもそれは一貫してます! - 真栄里
- 日本では生きにくい奴だな。
いっそのこと、国外に行けば?
せめて県外。 - RIE
- はぁ?
RIEを追い出そうとしてますか?
追い出されませんよ!
意地でもここにいます。 - 真栄里
- …
まぁ、RIEを国外に追い出したら国外の人たちが迷惑するな。 - RIE
- ひどい!
素直に寂しいと言ったらどうですか? - 真栄里
- さてと、じゃ次にいこう。
- RIE
- また無視…
---次話へ続く---
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