【へ?日本語をさらに日本語に翻訳するんですか?】<行政書士ってナニ? 秘密の作業場編>3
- 真栄里
- 和文英訳では、日本語の構造分析が一番重要になるんだ!
- RIE
- えっ?
そうなんですか?
どういうことです? - 真栄里
- そうだなぁ・・・
具体例から入る方が説明もしやすいし、理解しやすいだろう。
たとえば、RIEは行政書士になりたいと言っているのに、どうして勉強をしないんだろう?
という日本語を英語に翻訳することを考えてみよう。
- RIE
- ちょっと、ちょっと、例文が適切じゃないんですけど!
- 真栄里
- 内容はどうでもいいだろ?
- RIE
- どうでもいいんだったら、他の例でも良いじゃないですか!!
- 真栄里
- 今思いついたからいいじゃないか。
とにかく分析してみるぞ! - RIE
- あ~、もう(≧ヘ≦)
- 真栄里
- どう英語にする?
- RIE
- と言われましても・・・?
そもそも行政書士ってなんて言うか分かりませんし・・・ - 真栄里
- そりゃそうだな。
英語では、”Administrative Scribener”が日本の”行政書士”に近い訳語だな。
あとは、分からない単語はないだろ? - RIE
- まぁ、そうですね。
でも、どうすれば? - 真栄里
- まずは日本語の構造を分析する必要がある。
つまりは、上の日本語を英語に翻訳しやすいような日本語に変換する必要があるんだ。 - RIE
- へ?
日本語をさらに日本語に翻訳するんですか?
なんで? - 真栄里
- だから、それが一番重要なんだって!
それができないと、日本語を英語に翻訳することがとても大変なことになるんだよ! - RIE
- え~、めんどいです・・・
- 真栄里
- だから日本語を英語に翻訳するのは大変なのさ。
- RIE
- 初めの日本語をどう別の日本語に変換するんですか?
- 真栄里
- まず、
RIEは行政書士になりたいと言っている
という文はそのままで良いだろう。
そして、のに
というのは逆接の言葉”~にもかかわらず”だな。
ここまでは簡単だ。
問題は、その後の文だ。 - RIE
- これもそのままでいいんじゃないですか?
- 真栄里
- じゃ、訳してみたら?
- RIE
- え~と・・・
Why doesn’t she study?
ですかね?
- 真栄里
- それだと、いまいちピンとこないんだよ。
どうして勉強をしないんだろう?
というのは、誰がそう思っているんだ?
- RIE
- 先生ですかね?
- 真栄里
- そう。俺がなんでRIEは勉強しないんだろうと思っているわけだ。
何で勉強しないんだ?という俺の思いを英語に訳さないと、この日本語を正確に英語に訳したとはいえない。 - RIE
- あ~、たしかに。
- 真栄里
- しかも、俺はRIEが勉強しないことについてどう思っている?
- RIE
- 不思議に思っているんでしょうね。
- 真栄里
- まぁ、”不思議に思っている”でもいいんだけど、俺の気持ちとしては、”まったく理解することができない”、というニュアンスが強いんだがな。
- RIE
- なっ( ̄□ ̄;)
- 真栄里
- じゃ、この日本語をどう別の日本語に変換する?
- RIE
- えっと、
RIEは行政書士になりたいと言っているにもかかわらず、勉強しない。どうしてだろうか?私には理解できない。
ですかね?
- 真栄里
- そう。
まずは、このように日本語を英語に翻訳しやすい日本語に変換する作業が和文英訳では不可欠なんだよ。
---次話へ続く---
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