何様?<行政書士ってナニ? 花押編>4・終
- RIE
- 手抜き勉強じゃないです!
効率を求めた勉強です。 - 真栄里
- それは、たくさん勉強した人がいうセリフだ!
質を求める前に、まずは、量をこなす必要があるんだよ。
量もないのに質を考えても逆効果だ。
言われたことを黙々とこなすことだって必要なんだよ。
身体を動かすこと、動かしながら考えることが重要なんだ。
分かったか? - RIE
- えっと…
はい、分かりました。 - 心中(R)
- 一応
- RIE
- で、最高裁と高裁は何が違うんですか?
- 真栄里
- え~、何の話だったっけ…
- RIE
- 押印を要求している民法968条1項の趣旨のことです!
- 真栄里
- そうだった。
危うく忘れるところだった。 - RIE
- 今忘れてましたよ。
- 真栄里
- 思い出したからいいんだよ。
簡単に言うと、高裁は、作成の真正担保
最高裁は、文書完成の担保ということだ。
- RIE
- それが結論の違いにつながるんですか?
- 真栄里
- 判決文にはちゃんと書いてある。
- RIE
- まさか、行政書士の受験生がいくら最高裁の判決とはいえ、判決文まで読むわけないじゃないですか!
- 真栄里
- 読めとまではいわないがな。
参考までに最高裁が何といったかというと、我が国において、印章による押印に代えて花押を書くことによって文書を完成させるという慣行ないし法意識が存するものとは認めがたい。
と言っている。
- RIE
- たしかにそれはそうですよね、花押なんて知らない人が多いですもん。
- 真栄里
- そうだよな。
俺も実物の花押は見たことがない。 - RIE
- 最高裁もちゃんと考えているんですね。
- 真栄里
- …
何様? - RIE
- 貴様?
つまり、貴い様です。 - 真栄里
- ハァ?
いつの時代の人だよ。
今は、卑下する言葉だが? - RIE
- “貴様”のそもそもの語源は、高貴な人という意味ですから、その語源からするとRIEの用法が正しいのです。
今は卑下する言葉かもしれませんが、その解釈は邪道です。 - 真栄里
- RIEの解釈は古語だろう?
今の時代、そういう解釈をする人はまずいない。 - RIE
- じゃあ、どちらが正しいか裁判所で決着をつけましょうか?
- 真栄里
- 裁判所にそんなことを判断する権限はない。
多くの人が支持する意味がその時代の正しい言葉だ!
言葉は裁判所が創るわけでも、国語辞典が創るわけでもないからな。 - RIE
- じゃ、先生も若者言葉に文句を言わないでください!
- 真栄里
- 意思疎通ができんだろ、そんな若者言葉では。
言葉は意思疎通のための道具なんだからちゃんと通じる日本語を使うように。
国語辞典にも載っていないような言葉は日本語ではない! - RIE
- ひどっ!
先生、今言葉は国語辞典が創るものではない、と言っておきながら、今度は、国語辞典に載っていない言葉は日本語じゃないって。
支離滅裂ですよ! - 真栄里
- 今は、言葉の話をしているわけじゃな~い。
押印が要求されている趣旨の話だ。
判決文をやさしくかみ砕いて教えたんだからかなり勉強になったはずだ。
授業料が欲しいくらいだ!
本当に行政書士試験に合格したいのなら、最高裁の判決文を読むくらいの意地を見せろ!
受験生として“かおう”を洗って出直して来い、はっはっはっ! - 心中(R)
- オヤジギャグじゃん…
- 真栄里
- こら、笑わないか!
- RIE
- 面白くもないのに笑えません、笑いを強要するとパワハラですよ?
- 真栄里
- …
---花押編・終---
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