実印と印鑑登録証明書<行政書士ってナニ? 印鑑証明書編 3>

真栄里
なんだ?
RIE
“なんだ?”じゃないですよ。大変です。印鑑証明を取るには、カードが必要なんです。カードってなんですか?

真栄里
(やっと連絡来たか)人の話を聞かないで飛び出すからだ。
RIE
早く教えてくださいよ~。
真栄里
今度からは、ちゃんと説明を聞いてお使いに行くように。
印鑑を登録する制度があることは知っているか?
RIE
いいえ。
真栄里
やはりか。(まあいいや)
印鑑を役所で登録すれば、その登録された印鑑は、「実印」と呼ばれるんだ。
RIE
聞いたことあります。
真栄里
たとえば、私の「実印」があるとする。この「実印」は、”真栄里孝也”という人を表す印鑑であるわけだ。
「印鑑証明書」とは、ある【印影】が私の実印を使って押したものであることを公に証明する役割を持っている。
RIE
え?先生、ナニ言ってるんですか?外国語ですか?ここは沖縄ですよ。
真栄里
(まったく!)
早い話が、印鑑を押した場合にできる印があるよな。
その印を【印影】と呼ぶわけだが、その【印影】と「印鑑証明書」に記載されている【印影】が同じであれば、実際に押された【印影】は、実印を押してできた、ということになる。
ここまで、分かるか?
RIE
は、はい。
真栄里
実際に押された印影が実印を押してできたことを証明する文書が「印鑑証明書」というわけだ。
RIE
そうなんですね・・・
で、その「印鑑証明書」を取るのに、カードが必要なんですか?
真栄里
必要だ。銀行のカードと同じだよ。
銀行のカードを持っているか?
RIE
銀行はないですけど、郵便局のは持ってます。
真栄里
ま、それでも同じだ。カードを持っていれば、所有者と推定されるから、いちいち、文書で本人確認をする必要はないわけだ。
便利だろ。
RIE
まあ、そうですかね?でも、本人確認をする必要がそもそもあるんですか?
真栄里
そりゃあるさ。
「実印」は、その印影があれば、原則として、本人が押したものだと扱われる。
他人が勝手に「印鑑証明書」を自由に取ることができると想像してみろ。
RIE
真栄里先生の「実印」の印影って、こんなになっているんだと分かりますね。
真栄里
そうだ。そうすると、印影から「実印」を新しく作ろうとする不届き者が出てくるだろうね。
そうなるとどうなる?
RIE
先生の知らないところで、勝手に先生の「実印」と同じ印影を持つ文書が作られますね。
真栄里
そうなると、私が1000万の借金をしたという契約書が私の知らないところで作られたりするわけだ。
RIE
・・・それは、怖いです。
真栄里
だろ?だから、本人確認の必要があるんだ。
って、早く役所から帰ってこい。電話代がもったいない!
(まったく。こりゃ行政書士のアシスタントとしてしっかり鍛えにゃ使い物にならんな・・・)

---次話へ続く---

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