後悔先に立たず!<行政書士ってナニ? ペット編>4・終
- RIE
- 誰がそんな民法を制定したんですか?
- 真栄里
- それは・・・
- 真栄里
- 穂積(ほづみ)、富井(とみい)、梅(うめ)先生だよ。
- RIE
- ・・・
そんなことは聞いていません!
誰ですか、その3人は? - 真栄里
- だから、民法起草者で・・・
- RIE
- そもそも、そんなことは聞いていません。
- 真栄里
- いやいや、「誰がそんな民法を制定したんですか?」と聞いたじゃないか!
- RIE
- あれは、独り言です。
民法に文句を言っていたんですよ! - 真栄里
- 独り言なら小さい声で言えよ!
- RIE
- 怒りの感情が思わず出てしまったんです。
「犬」を受け取れないのに代金は支払わなければならないという、「犬」死亡の危険をRIEが負担することからRIEはどうやって逃げれば良いんですか? - 真栄里
- ここで契約書の出番だ。
早い話が、契約書の中に、その「犬」死亡の危険は、売主が負担すると書けば良いんだよ。 - RIE
- それだけですか?
- 真栄里
- それだけ!
- RIE
- でも、それって、民法と反対の内容ですよ?
違法じゃないんですか? - 真栄里
- いいや!
危険負担の規定は”任意規定”だから、当事者が自由に変更していいんだよ。 - RIE
- あっ、なるほど!
だから、契約書に危険負担についての条項を入れておく必要があるんですね。 - 真栄里
- そういうこと。
- RIE
- 民法の規定を知らないで、危険負担について何も定めていなかったら民法の規定通りに処理されて大変なことになりますね。
- 真栄里
- そうなるな。
日本の常識と民法がずれていることがあるからな。 - RIE
- 「犬」を購入するのも簡単じゃないですねぇ。
- 真栄里
- まぁね。
大事な買い物をするときは、お金はかけてでも専門家に相談すべきだと思うよ。 - RIE
- でも、分かってはいても実践できない人が多いと思いますよ。
- 真栄里
- 自動車やオートバイに乗る際は、任意保険にほとんどの人が入るのに?
契約書は、万が一のことがあった場合の保険と全く同じ役割を果たすんだよ!
RIEだってバイクの事故の件で思っただろ? - RIE
- そうですね。
結果としては、RIEの負担が100から35に減ったので良かったですが、解決までの6ヶ月間、無駄な時間と労力を投入しましたからね。
任意保険に入っていれば、保険会社どうしで話し合いをして解決したでしょうからRIEは保険交渉に煩わされることもなかった・・・。
まさに、「後悔先に立たず」です。 - 真栄里
- ほんとに、「後悔先に立たず」だよな。
- RIE
- へぇ~、先生も後悔していることがあるんですね。
あっ、もしかして、あのときあの人と結婚しておけばとか? - 真栄里
- い~や、違う!
あのとき、RIEを採用していなければ・・・
今頃は、RIEから
「暑い」だの、
「寒い」だの、
「腹減った」だの、
「ケーキが欲しい」だの、
「行政法が難しい」だの、
「時給が安い」だのと、
文句を言われることもなく静かに仕事ができたであろうに・・・ - RIE
- ・・・
あぁ、そっちの後悔ですね( ̄□ ̄;)!!
---終---
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