信じるのか?信じないのか?<行政書士ってナニ?慰労会編>2
- RIE
- ゴクゴクゴクゴク
ふ~、美味しい(o^∇^o)ノ
至福のひと時です。 - 真栄里
- 飲みすぎ!
- RIE
- 食べ物は、RIEが美味しいものを予約しておいたのでこれから出てくると思います。少し待ちましょう。
今日は、RIEたくさん飲んでも大丈夫です!
何言ったって守秘義務には反しませんからねぇ。 - 真栄里
- でも暴れるなよ?
- RIE
- たぶん。
そんなことよりも、今日は、仕事関係や受験関係の話はご法度ですよ? - 真栄里
- ハァ?
そしたら俺話すことないじゃないか! - RIE
- 先生の頭の中には、その2つしかないんですか?
- 真栄里
- いろいろあるけど。
- RIE
- そういえば、先生から政治の話とは一切聞いたことありませんねぇ。
普通、おじさんは政治の話をよくするんですが? - 真栄里
- たしかに、政治の話はしたことないなぁ。
俺おじさんじゃないからな。 - RIE
- あ、すいません、間違えました。
先生はお兄さんです。 - 真栄里
- 現実の政治にあまり興味がないからというのが正直なところだろうな。
- RIE
- 今の若者と同じですか?
- 真栄里
- いや、それは全然違う。
政治に興味がないわけじゃない。結論にあまり興味がない、といった方が正確かもしれん。 - RIE
- よくわかりませんねぇ?
- 真栄里
- それぞれの主張や見解が何故そういったことを言うのか?ということに興味があるんだよ。
たとえば、死刑賛成論と死刑廃止論という見解が世の中にはある。
2つの見解について俺自身の意見がどうこうというよりも、死刑賛成論者や廃止論者は何を理由にそういう結論を言っているのか?その理由に十分な根拠があるのか?とかが気になるんだ。 - RIE
- へぇ~。
真面目なんですね。
RIEにとっては、結論が全てですから、自分と結論が違う人は徹底して攻撃します。
じゃ、先生個人の意見はない、ということなんですか? - 真栄里
- いや、それはない。
俺だって俺なりの意見というものはあるよ。
でも、自分はこう考える、とか公言するのはあまり好きではないな。 - RIE
- そこらへんは、RIEと先生は真逆ですね。
なぜなぜ君、なんですね、先生は。
でもそんなことしてたら、Aさんの言うことも分かる、Bさんの言うことも分かる、Cさんの言うことも分かる、となって、結局自分はどう考えるのかがわからなくなりません? - 真栄里
- たしかにRIEが言うようになりがちなんだよ。
でもな、どんなに理屈を考えたって、理屈と結論との間には必ず飛び越えなければならない溝があるんだ。 - RIE
- ん?
- 真栄里
- たとえば、宗教を考えてみよう。
宗教には教義がある。その教義は、神の教えから成り立っている。 - RIE
- そうですね。
- 真栄里
- では、その神の教えを、神ではない人間がどうして知っているんだ?
- RIE
- それは…
知りません。 - 真栄里
- 神と人間との間の橋渡しをする預言者なる存在が論理的に必要となるはずだ。
神と人間は異質の存在だから、神と人間が直接の交渉を持つことはできない。だから、その中間的存在として「預言者」が必要になる。
人間は、「預言者」を通して神の言葉を聞くということになっている。
論理としては成程、と思うだろ? - RIE
- たしかにそうですね。
- 真栄里
- では、ある人が自分は「預言者」だ、神の言葉を聞いた、と言ったとしよう。
RIEだったらどう思う。 - RIE
- ホントかどうか証明してもらいます。
- 真栄里
- 通常はそうなるだろう。
ではどう証明したら「預言者」と認めるんだろう? - RIE
- それは分かりません。
- 真栄里
- そこの証明はどうなっているのか明らかではないだろうな。
どこまで証明すればいいのか明らかではないかもしれん。
でも、その人を「預言者」と信じる人が多くなればなるほど、多くの信者を抱える宗教団体となる。
結局は、信じるか否かということなんだ。 - RIE
- え~と、つまり?
- 真栄里
- 今は、信じることで成り立つ宗教の話を出したが、つまりは、人間の見解なんてものは、宗教に限らず、最後の最後の最後はその見解を信じるのか?信じないのか?ということなんだよ。
どうしたって理屈では説明することができない部分が出てくるからそこからある結論を採用するには、目をつぶって「エイヤッ」とジャンプすることが必要になるんだ。 - RIE
- ふ~ん、そうなのかもしれませんねぇ…
- 真栄里
- 人間は動物とは違って理性的な存在だ、だからエライんだ、という理屈があるが、実は、人間は、理性に従って生きる「理性的動物」なのではなく、自分の行動に後付けで理屈をつけて生きている「合理化する動物」にすぎないんだ(小坂井敏晶『責任という虚構』(東京大学出版会、2008年)19頁)。
- RIE
- なんだか、悲しくなってきますね。
店員さ~ん、いつもの島酒を1升でお願いします。
すぐ持ってきてください。
酒を飲んでないと聞いてられません!
とことん聞いてあげますから。
RIEは酔っ払いになりますけどね。
---次話へ続く---
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