毎日楽しく仕事することができたので残念なのですが<行政書士ってナニ? 移籍編>5
- 心中(R)
- ベルを押そうか?
いや、でもなんて言えばいいのか分からないし…。
でも、この漢方薬とお味噌汁は渡さないといけないし…。
う~ん…
ピンポンダッシュする?
それじゃ小学生…。 - 真栄里
- え?RIEどうした(ゴホッゴホッ)?
- RIE
- あっ!な、何でもありません。
お母さんがこれ持って行きなさいって。
はい。 - 真栄里
- あ、ありがとう。
- RIE
- 外出なんかしてないでゆっくり休んでください、で、では失礼します。
- 心中(R)
- はぁ~、びっくりした~!
思わず帰っちゃった…。
ま、関係ない関係ない。 - A先生
- RIEちゃん、おはよう。
- RIE
- おはようございます。
今週もよろしくお願いします。 - A先生
- あ~、RIEちゃん、ちょっといいかな?
- RIE
- はい、何でしょうか?
- A先生
- 残念ながら、RIEさんを本採用することはできません!
- RIE
- え?
な、なぜ… - A先生
- RIEさんには戻るべき場所があると思います。
RIEさんがいた期間、毎日楽しく仕事することができたので残念なのですがね。 - RIE
- そ、そうですか…
分かりました。
短い間でしたがお世話になりました。 - 真栄里
- はい、真栄里です。
- A先生
- 行政書士のAですが。
- 真栄里
- A先生、どうされました?
- A先生
- 真栄里先生、RIEさんを本採用しませんでした。
たった今、彼女にその話をしたところです。 - 真栄里
- えっ?どうしたんですか?
何かまずいことしました?
仕事はできるはずですが…。 - A先生
- いや、能力の問題ではなくて、気持ちの問題ですね、彼女の場合は。
私の事務所にいたら彼女の良さがなくなっていくと思ったので、本採用はしませんでした。 - 真栄里
- まぁ、先生がそう判断されたのでしたらそうなのでしょうけど…。
- A先生
- そういえば、彼女どうしようかと悩んでいましたよ。
まずは、今すぐハローワークに行くと言っていましたが、もし彼女の条件にあう仕事がなければ、あの様子だともしかしたら夜のバイトをするかもしれませんねぇ…。なんか、40万円もの借金があって返さないといけないと言っていましたし。不良債権化はまずいとか、なんかよくわからないことも言っていました。 - 真栄里
- …ま、まぁ、彼女も大人ですから…
- A先生
- そうですね、私たちには関係のないことです。どうするかは彼女次第ですから。
ともかく、報告でした。
それではまた。 - 真栄里
- ありがとうございました。
-----翌日の日曜日。真栄里のアパートの前-----
-----逡巡すること10分-----
-----ガチャ-----
-----漢方薬と味噌汁を渡す-----
-----急いで帰る-----
-----翌日の月曜日-----
-----A事務所を去っていくRIE-----
-----プルルル・プルルル-----
-----直ぐに事務所を飛び出す真栄里-----
---次話へ続く---
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
日頃からのご支援、誠にありがとうございます。
少しでも多くの方に読んでいただきたく、下記2つのブログに参加しております。
応援クリックをよろしくお願いいたします。
お手数をお掛けしまして申し訳ありません。ありがとうございました。