ナニその愚問<ハーグ条約 編>4
- 真栄里
- 可愛いかどうかは関係ない、もう忘れろ!
とにかく、お互いが実力を行使すると子にとってよくない状況が生じるんだ。
子にとっては、両親が離婚しても、親であることに変わりはないのだから子に自由に会えるようにしないといけない。 - RIE
- そのための「ハーグ条約」ということですか?
- 真栄里
- そう!
- RIE
- 名前は覚えましたけど、どういう内容なんですか?
- 真栄里
- いよいよRIEも勉強する気になったか!
- RIE
- いえ、ただの暇つぶしです。
- 真栄里
- 聞こえん!
- RIE
- で、どういう仕組みなんですか?
- 真栄里
- 子を連れ去られた親が、子が現に所在する国の中央当局に対し得、子の返還に関する援助申請をすることから始まる。
- RIE
- 「中央当局」?
聞いたことないです、そんな省庁が日本にありましたっけ? - 真栄里
- 「中央当局」は、日本では「外務省」を指す。外務省に子の返還に関する援助申請を行うというわけだ。
- RIE
- 外国がらみだから「外務省」ですね。なるほど。
あれ?
でも、この問題って、国際私法で解決することはできませんでしたっけ? - 真栄里
- お~、いいところに気が付いた!
- RIE
- やっぱりですか?
最近、RIEの頭、良くなってきている気がします。 - 真栄里
- それはないだろう…。
きっと俺の教育が良いんだと思う! - RIE
- 全部自分の手柄ですか??
何様ですか? - 真栄里
- 社長様?
- RIE
- 先生がたとえ社長だとしても、社長一人で会社は回りません。優秀なRIEがいて初めて会社は上手くいくんです!
- 真栄里
- …
で、国際私法の話だったな。 - RIE
- あ、無視した。
まぁ、良いでしょう!
国際私法でこの問題は解決できそうですけど? - 真栄里
- そもそも国際私法って何か知ってる?
- RIE
- 「国際私法」という名の法とか条約でしょう?
- 真栄里
- 全然違う!
名称は、法の適用に関する通則法
という。
単なる日本の法律だ。条約ではない。 - RIE
- 法律か条約かで何か変わってきますか?
- 真栄里
- えっ?
ナニその愚問
大学でちゃんと憲法勉強した? - RIE
- 一応、単位は取りましたけど、憲法は面白くなくて何を勉強したのか全く覚えていません。
- 真栄里
- …
マジか…
あんなに面白いのに。
何ならこれから毎日仕事終わりに憲法の講義をしようか? - RIE
- い、いえ、それはちょっと…
あ、でも夕食は出ますか? - 真栄里
- 毎日外食するわけじゃないんだぞ?
- RIE
- じゃ、じゃあ、RIEが夕食を準備しましょうか?その代わり材料費は先生持ちですよ?
あと、メニューに口出ししない!
それなら憲法の講義を聞いてあげても良いですけど?
---次話へ続く---
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