可愛い子には旅をさせよ<ハーグ条約 編>3
- RIE
- 元夫がRIEの子を自分の母国に連れて帰ったら?
それは連れ戻します! - 真栄里
- どうやって?
どこに行ったか分からないんだよ? - RIE
- 警察に訴えます!
- 真栄里
- どこの?
- RIE
- “どこの?”
って、日本のですよ! - 真栄里
- 日本の警察の管轄は日本国内に限定されるから外国で日本の警察が単独でRIEの子供を探すとか、基本できないよ?
- RIE
- え~~!
って、まぁそうなりますね。
じゃ、外国の警察に訴えます。 - 真栄里
- 英語でだな?
- RIE
- そ、それは・・・
- 真栄里
- 英語で事情を説明することできるか?
相手が言うことも聞き取れるか?
ネイティブの米語はどこで単語が切れているかよくわかんなかったりするぞ!
元夫が英語を母国語とする人ならまだしも、
フランス語だったらどうする?
ロシア語だったら?
中国語だったら?
スペイン語だったら?
ポルトガル語だったら?
コーンウォール語だったら? - RIE
- イジメですか?
というか、何ですか最後の“コーンウォール語”って?
聞いたことないんですけど。 - 真栄里
- イングランドのコーンウォール地方で話されている言語。
話者が1万人以下で、消滅の危険が極めて高い言語らしい。 - RIE
- そもそもRIEは外国人とは結婚しないです!
- 真栄里
- そういう現実の話ではない、想像力の話だ。
相手の立場に立ってみること!
その上で、離婚後に子をどうするか?を議論するんだよ。
ジョン・ロールズが言う「無知のベール(THE VEIL OF IGNORANCE)」下での「原初状態(THE ORIGINAL POSITION)」を想定するんだ。
どうだ、少しは想像できたか?
離婚後に勝手に子を現居所から国外へ連れ出すとどれだけ大変なことになるか。 - RIE
- …一応分かりました。
ジョン・ロールズとか、なんとかのベールとか、なんとかの状態とかは???ですが。
でも、先生だって相手の立場に立ってみてください。 - 真栄里
- 俺はいつもそうしているけど?RIE以外の場合はだけどな(笑)
- RIE
- やっぱり!!
ヒドイです。
どれだけRIEが虐げられているか、一度RIEの立場になってみてくださいよ! - 真栄里
- そんなひどいことはしてないよ?
とても理解のあるいい上司だし。 - RIE
- ここはお互い立場を入替えてみる必要がありますね。
そしたら、先生もRIEの気持ちが分かるはずです。 - 真栄里
- そしたら、RIEは俺のつらい気持ちも分かるかもしれんな。
- RIE
- 何がつらいんですか?
楽しんでいるだけに見えますけど? - 真栄里
- そんなわけあるか!
心を鬼にしてRIEに接しているんだよ。
「可愛い子には旅をさせよ」
ということわざもあるだろ? - RIE
- そ、そんなストレートに言わなくても…
さすがに恥ずかしいです… - 真栄里
- あ?
ことわざを間違えた。
「獅子の子落とし」
だ。 - RIE
- ヒドッ!
あっ、でも可愛い獅子ですよね?
---次話へ続く---
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