スティーブ・ジョブズI, II翻訳者<行政書士ってナニ? 語らう会>井口耕二氏と(1)

RIE
昨日、名護楽しかったですね!

真栄里
だな!
なんといっても、あの「井口耕二」さんが沖縄にいらしていたもんな。
RIE
上の写真だと、向かって左の人?(笑)
真栄里
…
それは俺だろうが(怒)!
RIE
そうなんですねぇ(笑)
そういうことはさておき、
井口さんは、スティーブ・ジョブズの評伝「スティーブ・ジョブズI, II」の翻訳者ですよね?
真栄里
そう。
講談社から出版されている、
「スティーブ・ジョブズ I」
「スティーブ・ジョブズ II」
も井口さんが翻訳している。
スティーブ・ジョブズに関する他の書籍等も翻訳されている。
翻訳業界では超有名人だ。
RIE
なんでまた沖縄に?
真栄里
井口さんは、ロードバイクが趣味で—趣味とはいえセミプロじゃないかな—ツール・ド・沖縄とかをはじめ、さまざまなレースに出場されているんだよ。自転車レースで世界にも行っているらしい。
RIE
プロですよねぇ、もはや。
真栄里
尊敬しかないな。
RIE
先生も自転車始めたらどうですか?
井口さんだって、50代前半から始めたらしいじゃないですか。
先生はまだギリで40代ですから、全然遅くない!
真栄里
あ〜、そこは見習えない…
ハマると困るし。
RIE
健康にもなって筋肉質にもなって一石二鳥ですよ?
真栄里
辞めとく。
ハマるとそれを中心に義務感で動いてしまうから精神的に辛くなる。
ウェイトトレーニングだって義務感・恐怖感から完全に止めるまで10年かかったからな。
RIE
義務感はわかる気がしますけど、恐怖感ってなんですか?
真栄里
筋肉を失う恐怖だよ(笑)
RIE
(;・∀・)ハッ?
そんな恐怖感って先生だけでしょ?
真栄里
どうだろうな?
鍛えている人は多かれ少なかれそういう感情を持っているかもしれんよ。
ま、俺は引退したから。
RIE
ほどほどにすればいいのに。
真栄里
ほどほどができればどれだけ楽だったことか。
RIE
大変ですね、その性格。
真栄里
RIEがうらやましいよ(笑)
RIE
どういう意味です?
それって褒めてますか?
真栄里
褒めてるということで。
RIE
素直に喜べない…

あ、ところで、どうして先生ごときが井口さんをご存知なんですか?
真栄里
…
“ごとき”と
“ご存知”
がなぜ一文に共存しているんだ?
馬鹿にしているのか?
尊敬しているのか?
RIE
それは、言葉通りでどちらもです!
沖縄の翻訳者が第一線の翻訳者に出会うことを想像するのは難しい。
真栄里
翻訳者(翻訳会社)で構成するJTFという団体があって、そこの「翻訳祭」の懇親会に出席して知り合ったんだよ。
RIE
へぇ、引きこもりの先生がねぇ。
真栄里
ずっと引きこもっているわけじゃないから(怒)

2016年11月にJTFの翻訳祭で出会ってから早くも5年が過ぎてしましった。
あの時以降、翻訳祭に参加できてないからな。行政書士業務と被ったり、新型コロナウィルスの影響があったりで。
RIE
それは残念ですね。
行く時はRIEも行きたいです。
真栄里
う〜ん…

あ、翻訳業界の話とか面白かったな!
RIE
(わかりやすくごまかした)
要するに、個人翻訳者をどう保護していくのか?ということでしたね。
真栄里
そりゃそうだよ。
いくら会社があっても、実際に翻訳をするのは人間なんだから。
身体や頭脳を有しない法人が身体や頭脳を有する自然人に取って代わることはできん。
どの業界もそうだけど、最後は人間だからな。
RIE
機械翻訳の登場で個人翻訳者が危機に陥っているという話でしたよね。
真栄里
そうだな。
翻訳工程には大きく2つの工程がある。

1 翻訳
2 チェック

今まではどちらも人間がしてきた。
しかし、機械翻訳の登場で、1の翻訳を機械がする場合が出てきた。

RIE
人間はチェックに専念するということですね。
楽になるんじゃないですか?
真栄里
楽になるなら良いんだが、実はその逆なんだよ。
より難しくなる。
RIE
どうして?
真栄里
機械翻訳の精度が人間の翻訳に程遠いからだよ。
RIE
え?
でも、精度95%とかいって宣伝しているじゃないですか?
それなら残り5%を人間がチェックすれば良いだけだから楽そうですよ?
真栄里
翻訳業界外の人たちはそう思うんだろうな。
そこは数字のトリックなんだよ。
残り5%が文意に大きな違いをもたらすことがあるんだ。
英語の実際の文を例にすると…
RIE
あ、ここでは英文は不要です。
別のサイトで存分に書いてください。
何か他の例でお願いします!
真栄里
え〜〜…。
他の例ねぇ。
あ、そうだ。スマホの人口カバー率98%とかあるだろ?
あれも機械翻訳で用いられている数字と同じで数字のトリックだ。
人口カバー率では、たとえば、A市が圏内であれば人口カバー率にカウントされるわけだが、A市が圏内かどうかの判定基準は、A市の本庁舎および支所に電波が届くかどうかということになっている。
RIE
なるほど。
A市の本庁舎と各支所に電波が届けばA市全体が圏内にあるということですね。
真栄里
そう。
だけど、A市に住んでいる人全員のスマホに電波が届くことをこの人口カバー率という数字は表していないんだ。
RIE
意味がわかりません。
A市は、圏内なんですよね?
真栄里
数字上はそうなんだが、A市が圏内かどうかの判定基準は、A市内の本庁舎およびその支所に電波が届くかだっただろ?
RIE
ですね。
真栄里
A市の本庁舎と各支所から離れたところに住戸があって、電波が届かない世帯もあるわけだ。
だが、A市の本庁舎と各支所には電波が届いているのだからA市は全体として圏内になるっていうのが「人口カバー率」の中身なんだ。
RIE
あ、なるほど!
ということは、A市が圏内だからといって、A市内すべての場所で電波が届くとは限らないということなんですね。
真栄里
そうなるな。
それと機械翻訳も同じだ。95%の精度があるといっても、残り5%が翻訳の良し悪しを決めることがあるにもかかわらずその5%は大したことはない誤差だと受け取られがちだからな。
というか、そう誤解してもらうように誤導していると言っても良いくらいだ。
文においては、すべての単語が同じ価値を有しているわけじゃない。重みのある単語というものがあるんだ。
主語、動詞、肯定否定、頻度、程度などは文意にとってとても重要だ。
特に、肯定否定なんかを間違ったら意味が180°変わるわけだから大問題だ。
100語の中のたった1語だとすると、その1語を間違っていても99%の精度ということになるが、たった1語の1%で文意が真逆になるという誤訳が機械翻訳では起こる。
数字上の1%の単語の重みが量的な1%と等価だとはいえない場合があるのが文だ。
要するに、

量的な1%≠意味的な1%

ということだ。
量的な1%を意味的な1%と同視させるように宣伝しているのが今の機械翻訳の実態だ。
怖くないか?

RIE
それは怖い。
機械翻訳の結果が当たっているかRIEは判断できないし。
真栄里
というか、日本語は大丈夫なのか(笑)??
ときおり怪しいぞ。
RIE
英語には不自由していますが、日本語には不自由していません!
RIEの日本語能力は折り紙付きです!
そんなことよりも、機械翻訳のチェックはどう大変なんですか?

---次話へ続く---

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沖縄在住の特定行政書士、真栄里です。
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