だったら、行政書士の試験科目に法律の科目を入れる必要もないかも・・・?<行政書士ってナニ?番外編>行政書士試験は仕事に役立つの?その3
- RIE
- へぇ~。
実用化されていない段階でノーベル生理学・医学賞をいただいたんですね。
でも、そのことと、行政書士試験にどういう関係があるんですか? - 真栄里
- 大有りなのさ!
“基礎”と“応用”
だよ! - RIE
- また、
“基礎”と“応用”
ですかぁ?
耳ダコですよ!! - 真栄里
- “耳にタコができる”
だろ!
ちゃんと言葉は使わないと!! - RIE
- は~い。
やっぱり、基礎法の勉強をしないとダメなんですか? - 真栄里
- そりゃそうさ!
なんといっても我々行政書士は、- 行政機関への申請
- 私人間の権利義務関係文書の作成
を業務とする。
行政機関は法律に基づいて行動するわけだから、申請する側も法律を知っておかないと行政の行動を予測できない。 - RIE
- あ~、行政機関が法律に基づいて行動する、ということを行政法で勉強しました。
え~と、たしか・・
『法律による行政原理』
ですね!! - 真栄里
- そうそう。
で、行政に関係する法律はすごく沢山ある。
それらの法律全てを知っている行政書士はいないし、全部の法律を知っている裁判官だっていないはず。 - RIE
- でも、行政書士に関係するのは申請の具体的な書式や書き方ですよね?
- 真栄里
- そうだよ。
- RIE
- じゃあ、別に法律を知らなくても・・・
- 真栄里
- いや、だから前から言っているだろ?
具体的な書式や書き方が法律と無関係にあるわけがない。
もしそうであるなら、『法律による行政原理』が意味なくなるもん。 - RIE
- それはそうかもしれませんけど・・・
- 真栄里
- 個別具体的な法律が試験科目になっているわけではないよな?
だから、別に個別具体的な法律を知らなくても調べさえすれば仕事をすることができるわけだ。 - RIE
- そうですよね!
ネットの時代ですからパソコンの前で何でもほとんど調べることができますよ。
だったら、行政書士の試験科目に法律の科目を入れる必要もないかも・・・? - 真栄里
- ・・・
じゃあ、思考実験をしてみよう!
【E=mc²】
という公式を知っている? - RIE
- はい?
理系の問題ですかぁ?
RIEは根っからの文系なんで・・・
でも聞いたことはあるような!? - 真栄里
- あるはずよ~。
アインシュタインの相対性理論の公式なんだよ。 - RIE
- あ~~、RIEも聞いたことあります。
って、先生この公式理解できているんですか? - 真栄里
- まさか!
全く理解できん。
解説された文章自体が意味分からん。
たとえば、ウィキペディアにはこう書いてある。E = mc²(イー・イコール・エム・シーじじょう、イー・イコール・エム・シー・スクエアド)とは、
エネルギー (E) = 質量 (m) × 光速度 (c) の 2 乗
の物理学的関係式を指し、質量とエネルギーの等価性とその定量的関係を表している。アルベルト・アインシュタインにより、特殊相対性理論の帰結として発表された。
この等価性の帰結として、質量の消失はエネルギーの発生であり、エネルギーの発生は質量の消失を意味する。従ってエネルギーを転換すれば無から質量が生まれる(対生成)。 - RIE
- え~?
何を言っているんですか?
さっぱりわかりませんけど・・・ - 真栄里
- 大丈夫だ、落ち込むなRIE!
俺も全く一言も意味が分からんから。
RIEの頭が悪いわけじゃない・・・と思う。 - RIE
- 最後の一言は余計です(怒)。
- 真栄里
- RIEの頭のことは置いておいて・・・
ともかく、この公式を理解するためには、専門的な物理学の知識が必要になる。
物理学の知識をほとんど持たない者がこの公式を理解することはできない! - RIE
- あたりまえじゃないですか(怒)!
- 真栄里
- だろ?
そう思うだろ!
行政書士試験もそれと同じだよ。
---次話へ続く---
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