機械翻訳<行政書士ってナニ? 翻訳ソフト・支援ツール編>6
- RIE
- 翻訳者の業務内容を教えてください。
- 真栄里
- 人によるから、俺の場合はどうするか、で良いか?
- RIE
- それは大丈夫です。
というか、他の人の業務内容を聞いても意味ないですから。 - 真栄里
- まずは、依頼のあるOriginal文書をプリントアウトする。
- RIE
- えっ?
今時? - 真栄里
- データの全体像を一気に把握したいから。
で、一度ざっと目を通すんだ。
その上で、TRADOSにデータを取り込んで翻訳作業を開始する。 - RIE
- はい?
とら…?
タイガー? - 真栄里
- 「トラドス」です。
翻訳支援ツールのこと。 - RIE
- グーグルの機械翻訳みたいなものですか?
- 真栄里
- いや、あれとは違う。
機械翻訳もあるが、自分で作成した過去の翻訳データを対訳形式で保存して、翻訳するたびに過去のデータに照らして適合性をチェックして翻訳作業を軽減するツールがメインなんだ。 - RIE
- え?
ということは、機械が自動で翻訳するというわけではなく、結局自分で翻訳をするということですか? - 真栄里
- そうだよ!
- RIE
- …
全然便利じゃない気がしますけど? - 真栄里
- 分かってないナぁ。
便利なんだよ、これが。
TRADOSでは、過去に翻訳した文(原文・訳文)が蓄積されているアーカイブから、今訳そうとしている文と似た文を呼び出して訳の候補を自動で選び出してくれるんだ。
仕事をすればするほど、アーカイブに原文・訳文が蓄積されるから、一から翻訳する作業が減っていくんだよ。
どうだ?便利だろ? - RIE
- そうですか?
結局人の翻訳作業は避けられない、ということですよね? - 真栄里
- そりゃそうだよ。
- RIE
- でも、今は、グーグル翻訳がありますから、もはや翻訳者は不要なのでは?
AIも発達していることですしねぇ。 - 真栄里
- そんなことはないんじゃないか?
機械翻訳使ってみたことあるか?
結構意味不明だぞ?
あの、意味不明な文をちゃんとした日本語や英語にするのは骨が折れるはずだ。
たとえば、なんで、RIEが此処にいるのかわからん。
という日本語を機械翻訳で英訳してみよう。
RIE、後ろにノートパソコンがあるから取ってくれ。 - RIE
- 後ろ?
床に直置きですか!!
踏んだらどうするんですか! - 真栄里
- いや、踏まないし。
- RIE
- というか、何台パソコン持っているんですか?
- 真栄里
- そんなことはどうでもいい。
グーグルさんの機械翻訳で入力すると、Why, I do not know whether the RIE is in here.
という訳文が作出される。
意味わかるか? - RIE
- なんとなくは。
- 真栄里
- まるでRIEの片言日本語みたいだろ?
- RIE
- ちょっ(≧ヘ≦)
---次話へ続く---
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