ボールを投げ返した<行政書士ってナニ? 監護権編>祖母の監護権者審判申立権-2
ー前回の話は↓↓↓ー
おばあちゃんと一緒に暮らしたい<行政書士ってナニ? 監護権編>祖母の監護権者審判申立権-1
少し詳しく言えば、現民法は、「家」と個人とが強く結びついた「家制度」を全否定することで誕生している。
現民法(戦後の新しい民法のことだが)は、「家制度」を解体して家族のメンバーを個人として取り出した上で、「親と子」との強い結びつきを中核とした家族観を選択した。
だから「親と子」以外の第三者(祖父母も含む)についてはあまり規定がない。
特に親権者や監護権者の規定は両親を中心に構成されている。
これが今回の事案で正面から問題となっている。
やっかいですねぇ。
現行法の制度に不備がある場合にどう対応するのかで大きく二つの方法がある。
裁判所に頼る方法だ。
あと一つが法改正による対応。
今回、最高裁は、解釈による対応はせずに、国民自身で検討してください、と国民に投げたわけですか?
今回の事案で祖母の主張を認めることは“解釈の限界”を超えるという判断を最高裁はしたことになる。
かわいそうです。
法的には解決されても、実際にはなんの解決にもなっていない。
そのことは最高裁ももちろん知っているが、それでも国民自身が議論するようにと国民にボールを投げ返したわけだ。
裁判官の子供時代ははるか昔のことだから忘れているんじゃないですか?
“解釈の限界”は、権力分立に関わる重要な問題で永遠に解決しない問題だろうな。
そういえば、秘密基地の冷蔵庫に入れておいたRIEの分のレアチーズケーキ食べたでしょ?
あぁ、食べたかもな。
ちゃんと、先生のケーキと境界を分けていたでしょ?
楽しみにしていたのに…
損害賠償請求します。
境界は守ってください。
「俺の冷蔵庫にある物はすべて俺の物だ」という解釈は、解釈の限界を超えて違憲です!!
---終---
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沖縄在住の特定行政書士、真栄里です。
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