会社側としては会社を乗っ取られた気分になるんだよ!<行政書士ってナニ?経管に“準ずる”地位編 4>【真栄里孝也 行政書士事務所】in沖縄
- 真栄里
- 零細企業は通常、親族経営だから他人が会社の重要な地位に就くことを嫌がるんだよ。
- RIE
- 何でですか~?
- 真栄里
- “何で”って、
そこ疑問持つかなぁ?
もし、“経管”を親族以外の他者が努めると、会社の重要な地位を他人が占めることになる。
そうすると、条件交渉は大変な事になるぞ! - RIE
- 始めに契約書を作成しておけばいいじゃないですか!
- 真栄里
- まぁな。
でも、もしRIEが親族会社に親族外として経管になった場合、待遇が悪いと思ったらどうする? - RIE
- それは強気で交渉します。
- 真栄里
- 強気で交渉できるの?
- RIE
- それはできますよ!
だってRIEがその会社を辞めちゃうと、その会社は許可取り消されちゃうんですから。 - 真栄里
- だよな~。
RIEの言うがままに応じないといけないことになる可能性が高くなるよな? - RIE
- そうですね。
だから嫌がるんですね! - 真栄里
- そういうこと!
会社側としては会社を乗っ取られた気分になるんだよ。 - RIE
- だから会社内部から“経管”を出したいんですね。
だったら、初めから役員という形で身内を会社に入れておけば良いんじゃないですか? - 真栄里
- そういう対策をしている会社ももちろんある。
妻を役員にするとか、子供を役員にするとか・・・。
が、そもそも“経管”の重要性を知らない会社も多いんだ。
そういう会社では、下手すると役員は創業者だけ、ということもある。
そうなると、その創業者に何かあった場合にその会社は大変なことになるんだ。 - RIE
-
- 外部から“経管”を連れてこれるかどうか?
- 連れてこれたとして会社を乗っ取られないか?
ということですね。
- 真栄里
- そう。
- RIE
- でも、親族会社なら役員ではない親族も会社経営全般を担うということは良くありますよね。
あっ、
そういった会社のために“準ずる”地位での経管が設けられたんですね? - 真栄里
- その通りなんだ。
今日は冴えてるな! - RIE
- 今日“も”冴えているな、です。
- 真栄里
- ま、そういうことにしておこう。
- RIE
- ①∩④(b)のパターンって、7年以上経営業務を補佐した経験ですよね?
具体的に言うとどういう人なんですか? - 真栄里
- 経営業務の執行等建設業の経営業務について総合的に管理した経験を7年以上有する人だな。
- RIE
- 分かったような分からないような?
要するに? - 真栄里
- まったく!
要するに、
社長の右腕のような人だ!
この人がいないと会社が成り立たない、という人だな。 - RIE
- あぁ~~、なるほど。
親族会社であればそういう人はたくさんいそうですね。 - 真栄里
- いるよ。
そういう会社を救うために“準ずる”地位が設けられたんだ。 - RIE
- じゃあ、“準ずる”地位の申請は楽勝じゃないですか?
- 真栄里
- 全然楽勝じゃないのさ(怒)!
---次話へ続く---
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