社長の右腕として7年以上も社長を補佐してきたんですよ!<行政書士ってナニ?経管に“準ずる”地位編 5>【真栄里孝也 行政書士事務所】in沖縄
- 真栄里
- 経管に準ずる地位というのは、要するに社長の右腕のような人だよ。
その人がいないと会社が成立しないという人だ。 - RIE
- なるほど!
零細親族会社にはいそうですね。
じゃあ、“準ずる”地位の申請は楽勝そうですね。 - 真栄里
- ナニを言っているのかね、RIEさん?
- RIE
- (ヤバッ、先生が丁寧語を使うときはお説教モードに入るときだ・・・。ナニか間違ったことを言ったんだ!)
- 真栄里
- ある零細親族会社があったとして、経管(社長)に何かあって新しく経管を用意しないといけない、という事態になったしよう。
で、外部から経管を連れて来たくない、内部から経管を用意したいと・・・。
ちょうど、役員ではないけど社長の右腕がいたので、その人を“準ずる”地位で経管にしたい、ということになった。 - RIE
- はい。
その人が社長(経管)の右腕だったと役所に言えば良いんですよね? - 真栄里
- どういうんだ?
口頭でか? - RIE
- いえ、さすがに文書で、ですよね?
- 真栄里
- そりゃ、文書で言うよね。
で、文書でどう伝えるの? - RIE
- え~と、この人は7年以上にわたって社長の右腕でしたよ、とか・・・
- 真栄里
- それを役所がそのまま信じるかなぁ~?
- RIE
- え~!
だって、その人は社長の右腕として7年以上も社長を補佐してきたんですよ!
他の社員は皆知っていますよ。
社員から事情を聞けばいいじゃないですか! - 真栄里
- オイオイ!
訴訟でもしているのか?
いちいち社員から事情を聞いていたら役所は時間がいくらあっても足りん。
それに、社長の右腕が実際にどういう補佐をしていたのかを知る従業員がいるとも考えにくい。
皆自分の仕事でいっぱいいっぱいだろうからな。 - RIE
- そしたら、役所には信じてもらうしかありません。
- 真栄里
- 言葉だけでは簡単に信じられんよ。
そもそも、経管を置かないといけない理由は何だったか? - RIE
- たしか、
建設業における適正経営の確保です!
瑕疵担保責任を問うときに建設会社が放漫経営で潰れていたのでは注文者が可哀想ですから、建設会社の適正経営を確保するために“経管”を置くわけです。 - 真栄里
- パーフェクト!
凄いじゃないか! - RIE
- えへへ~。
照れます。 - 真栄里
- うわっ、ニタニタして気持ち悪いぞ!
- RIE
- ・・・
フン(怒) - 真栄里
- つまり、“経管”は、前にも言ったけど、会社経営適正化のための人的担保なんだよ。
- RIE
- “人的担保”ですか?
- 真栄里
- もしや?
“担保”って知らないの? - RIE
- “きりたんぽ”??
- 真栄里
- はぁ(怒)!
- RIE
- す、すいません、冗談です。
怒らないでください。 - 真栄里
- この文脈でよくもまあ冗談が言えたものだ!
ま、RIEに冗談のセンスはないけどな。 - RIE
- そんなこと、先生にだけは“絶対に絶対に”言われたくありません!!!
---次話へ続く---
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